106 僕は僕なりに僕らしく生きていかなくちゃ〜僕の誕生〜
4枚目のアルバム製作中に渋谷オンエアーウエストでライブがあった。
バンドライブで次のアルバム制作に向けてやるぞー!というライブ。
アンコールで新曲「僕」を初めて弾き語りで歌った。
今までにない内容の曲で平たく言うと自分をなぐさめる曲だ。
そう、なぐさめる曲、今までのように奮い立たせる曲じゃない。
歌の主人公は落ち込んでいる、どうしてこんな気持ちになったんだろう?いつからだろうこんな風に思い始めたのはと。
自分でもスッと書けた歌に驚いた。
今までは曲を作ってから詞を考えていた。
「僕」は歌詞とメロディーが同時にできたのだ。
独り言の鼻歌が曲になる感じ、この感覚は初めてだった。
20才の時からコウさんに週2曲提出していた感じと違う、つくらなきゃという感じでもない、自然に生まれた感じ。
歌詞はこうだ。
「僕は僕なりに、僕らしく、生きて行かなくちゃ、僕は僕なんだし」
この歌から曲に対する考え方が変わったと思う。
「むずかしく考えなくていい、思ったことをそのまま言葉にすればいい」そう自分に話しかけていた。
この「僕」はいくつになっても歌う歌になった。
部屋の中で歌うギター弾き語り曲、自分と向き合うときに歌う曲。