今回の目の手術のお話
一月に突然網膜剥離になり緊急手術をした。
「なんで?」って思ったが思い当たるふしはあった、子供の頃野球をしてるとき軟球の打球が右目にあたったのだ。
痛くて目が開けれず、すぐ病院にいった。
瞳孔が開くほど強い衝撃で傷は治っていったが視力が急に悪くなった。
父親と伊勢佐木町にメガネを作りにいったことを覚えている。
古傷が今の年齢になって疼いたらしい。
目の中の硝子体が子供や20代の時はゼリー状なのだが50歳を超えるとやわらかくなってくるらしい。
「いつかはやる」病気だったのだ、それが今年の1月に起こったのだ。
網膜剥離とは目の中の網膜という膜が剥がれる病気で剥がれた分だけ視力を失う。
僕の場合、右上がはがれたので左下の視野が急に狭くなった。
目の左下にバームクーヘンが現れたのだ、そしてそれが大きくなっていくのがわかった。
そのバームク-ヘンは赤くなり入院したときには黒目にかかるところまでいっていた。
網膜の剥がれが黄斑という部分を超えると視力は失われるらしい、いわゆる失明だ。
もう少しで黄斑にたっするところだったらしい、術後に先生が「危ないところでした」と言ったのを聞いた時汗が出た。
網膜剥離の術後は全てが縦長に見え、1箇所だけへこんで見えた、字はラピュタの最後のシーンの空飛ぶ乗り物のようにグニャグニャと揺れて見えた。だんだんよくなってきて今は少しだけへこんで見えるが生活には支障はなくなった。
そして今回の手術は白内障の手術だった。
昨日の術後の診察、問題ありませんと先生から。
先生は若い、20代後半だと思う、大学病院は若い先生がたくさん。
ひとまずよかった、安心。
白内障の手術は年齢的にはまだまだやらなくっていいらしいのだけれど、網膜剥離をやった人は進行が早くすぐやるケースが多いらしい、というよりすぐやりますからと先生に言われていた。
なぜならば強度の不同視になってしまったからだ。
不同視(ガチャ目)といってなにを見てもピンとが合わないのだ、そして不同視はメガネが使えない。
コンタクトもあるけど片方の視力が悪すぎてバランスがとれない。
この10ヶ月片目生活で使ってる目の方のづ頭痛があった。
片方だけ眼内レンズはきつい、片方の目だけある程度見えてしまい(ピントは1つだけ)、もう片方は全然視力がでない。
今回の手術で不同視が解消された。
両目で1つのものを見るということがこんなにも素敵なのかと感動している。
目というのは情報の入り口だ、今回目が見えるというありがたみを知った。
当たり前だけど目は本当に大事、これからも気をつけながら大切にしたいと思う。