92 日清パワーステーション TOKYO ACOUSTIC NIGHTの思い出 | 柿島伸次オフィシャルブログ powered by Ameba

92 日清パワーステーション TOKYO ACOUSTIC NIGHTの思い出

デビュー前から日清パワーステーションでやっている『TOKYO ACOUSTIC NIGHT』というイベントによく参加させていただいていた、おそらく7.8回出してもらったんじゃないだろうか。

 

あまりにもたくさんの出演者がいたので詳しくはわからないが、ざっくり言うと小山卓治さん、高橋研さん、井口一彦さんを中心にシンガーソングライターがアコースティックギターを持って歌うと言うイベントと今でもそう捉えている。

 

デビュー前にこちからから一方的に知っていた方々と同じステージに立てると言うことが嬉しかった。

 

楽屋にはタカミネ、ヤイリ、マーチン、ギブソン、ヤマハ、オベーションなど様々なアコギがそれぞれの控え場所に置かれていて、どんな音がするんだろう?どんなプレイで弾くんだろうと、どのギターにも興味津々だった。

この時代はテイラーはあまり見かけず、コールクラークやメイトンなどはまだなかった。

 

楽屋は一つだけだったため、そこでたくさんのシンガーの方やミュージシャンの方とお話しすることができた。

出番を待ってる間に初めてお会いした方と楽屋でセッションしたり、とても楽しかった。

今でもお世話になっているギタリストの西川進さんと当時サイモン&ガーファンクルなんかをセッションしたりした。

 

このイベントは様々なアーティスト達の曲がシンプルな音で聞くことができた。

たくさんの弾き語りやアコースティックセッションを聞くことはとても刺激になった。

どのシンガーも自分の世界をはっきりと持っていて、強いメッセージを発していた。

 

特にヒートウェイヴの山口洋さんは特に印象に残っている、弾き語りの概念みたいなものが変わった。

新しいマーチンのドレットノートタイプを体全部を使ってメッセージを発する弾き語りに圧倒された。

 

このイベントで感じたことは、みんな歌いたいことがあるんだなぁ、みんなギターがすきなんだなぁ、だ。

みんな同じなんだなぁ、部屋でギターを弾きながら言葉とメロを探す、形になったらステージの上で吐き出す、それだけなんだなって。

 

パワーステーションは1998年に閉館してしまったらしい。

このTOKYO ACOUSTIC NIGHTは気を引き締め直すのに大切な場所の一つだった。