87 ナッシュビルで ジャクソンブラウンと
とても運のいい出来事があった、なんとジャクソン・ブラウンがアメリカツアーをやっていて、ちょうどナッシュビルに来てるという話を聞いた。
アメリカは50州あるし、ツアーだってそうそうやるものじゃない、自分が滞在してるときにライブを観ることがでるたなんてなんて運がいいんだろう。
レコーディングでお世話になったドラムのチャド・クロムエルが話をつけてくれてチケットを手にいれることができた。
一緒に行ったのはケーシーとライターの長谷川博一さん、僕の三人で行った。
リュウさん達はエアロスミスのライブに行って興奮して帰ってきた。
書くのを忘れていたけどロスの野外ステージで佐橋さんと柴田さんとドゥービーブラザーズを観に行った、ちょうどマイケルマクドナルドが飛び入りして後期の歌をやっていてバカ盛り上がっていた、チャイナ・グローブやリッスン・トゥザ・ミュージック、ロングトレイン・ランニングをアメリカで聴けたのは本当に運が良かった。
ジャクソンライブも野外ステージだった、バドライトを飲みながらのロックコンサートは最高だ。
遠い席だったんだけど途中から一番前までいってステージかぶりつきで観ていた。
州にもよるだろうけど警備があまくて、というか大目に見てくれてオーディエンスの気持ちを優先させてくれた。
そのおかげで数メートルの距離で歌や演奏を観てたので、ピアノの指使いとかもちゃんと見えてとても刺激になった。
感激のライブが終わり、なんとジャクソンに会わせてくれるとのこと。
一緒にツアーでピアノとギターで回っていたスコット・サーストンが会える手配をしてくれた。
スコット・サーストンはトム・ペティーのツアーにも参加しててあらゆる楽器を弾ける凄腕のプレーヤーだ。
ジャクソンは会いにきてくれた人たち全員に会って丁寧に話をしていた。
時計は12時を回ろうとしてる、ライブスタートも確か夜9時頃だったと思う。
待ってる間にケーシーに「日本から来ましたシンガーソングライターの柿島伸次です!あなたの音楽にしびれて音楽を始めました、今回3枚目のCDのレコーディングでここにきています、素晴らしい音楽をありがとうございます!」これを英語でこの紙に書いてとお願いした。
ケ「よっしゃ!これ読んだらしんちゃんの想い伝わるよ!」と英訳してくれた紙を渡してくれた。
そして2時間くらいたった時、ジャクソンが出てきた。
ケーシーを通してスコットに紹介してもらった。
挨拶をしてから夢中で英訳してもらった紙を読んで伝えた、とても早口になってたと思う、聴き取れてたかな?
薬屋ではあんなにうまくコミニケーションできたのにチクショー!と思いながら一生懸命読んで伝えた。
そしてセカンドアルバムの「夜明け前」のCDを渡した、ジャクソンは嬉しそうにジャケットを見てくれてた。
なんて素敵な夜だろう。
ロスでジャクソンレコーディングメンバーのクレイグ・ダーギーやローズ・マリバトラーやタグ・ヘイウッドにあって数日後に本人に会えるなんて、夢をみてるのか。
ケーシーも長谷川さんも大喜びで各々に英語で想いを伝えていた。
帰りの車の中で話が尽きなかったのは言うまでもない、ふたりの写真は僕が撮った。
いわゆる即席カメラでとったからピンとが甘いけどとても素敵な思い出だ。