24 ビートルズに惹かれた20歳
ビートルズに惹かれたのは20歳の時、知るのに早いも遅いもない。
何かの雑誌で16枚組ボックスセットが売られてるのを知り、思い切って購入。
どのアルバムも素晴らしく毎日CDを聴いてた。
ビートルズはオールジャンルだ、フォーク、ロックンロール、バラード、カントリー、ブルース、ハードロック、オーケストラ、ブラスセクション、恋人ボーカル参加、友人参加、逆回転、インド、弦楽四重奏、弾き語り、スカ、ギターバトル、大合唱、ストローでグラスの水をブクブクetc. なんでもありだ。
好きなアルバム好きな曲たくさんあるけど「ホワイトアルバム」がお気に入りで一番聴いたかも。
「マーサマイディア」は斬新で本当に驚いた。
ギターのラグタイムのようなピアノで始まりストリングスが入ってくる、何回か転調して戻ったときにはクラップ。
「かっこいいなぁ、よくこんな曲つくれるなぁ」。
あと「レディマドンナ」左手がオクターブで動いていく気持ち良さ、転調してるのにとにかく自然なのだ。
そしてリビングのアップライトピアノでチャレンジ、これは自分の中では新しいぞ、オラわくわくすっぞ!って感じだ。
だってそれまではバラードしか弾いてなかったのだから。
そして「ブラックバード」、なんて自然な曲なんだろう、左手が指板の上をいったりきたり、こんな弾き語り聴いたことない。
もちろんすぐ真似してみる、長い間スリーフィンガーと思ってたら、二本の指をつかった独特なストロークだった。
この3曲全曲転調してる、だけど耳に届いた時にはとても自然だ、そして難しく聞こえない。
なんなんだろうこれは?何に秘密があるんだろう?今でも聴くし今でも考える。
ビートルズは音楽に触れる心をやわらかくして広げてくれる感じ、なんでもありだよ!って教えてくれた。
ビートルズに触れたことで物足りなくなったと感じたことが一つ。
知りたくなったのだ、体感したくなったのだ、そしてまたローンを組むことになる。
<追書>
この頃からCDが一般的になったと思う。
初めて買ったEPレコードが「コンドルは飛んでいく」
初めて買ったLPレコードが「かぐや姫のライブ盤」
初めて買ったCDアルバムは…………「田中義剛 明日への叫び」こういうタイトルに弱かった(笑)。