「自分じゃなくてよかった」という安心感からくる無関心が  | 柿島伸次オフィシャルブログ powered by Ameba

「自分じゃなくてよかった」という安心感からくる無関心が 

映画パラサイトを観て来ました。
ショッキングな映画でした。

韓国では現在36万世帯が半地下住居に住んでるとのこと。

韓国では新自由主義によって引き起こされる格差社会が進行中。
大規模なリストラ、非正規雇用の拡大、大企業の優遇、どこかの国とそっくり。
この映画は笑い事でもなく素通りできることでもない、だから背筋が凍る。

「ジョーカー」「万引き家族」そして「パラサイト」はあきらかに無関心な僕らに警鐘を鳴らしてると感じます。
あとケンローチ監督の「わたしはダニエルブレイク」「家族を想う時」も(僕なりの感想です)。

これらの映画を観てると「大貧民」というトランプゲームを思い出す。
カードは平等に配られるが、一番負けてる人(大貧民)は一番勝ってる人に(大富豪)一番強いカードを二枚あげる。
一番勝ってる人(大富豪)は一番負けてる人(大貧民)に一番弱いカードを二枚あげる。
大富豪が勝ち続けるシステム、大貧民はなかなか這い上がれない。

「自分じゃなくてよかった」という安心感からくる無関心がいつまでたっても最悪な状況を変えない。