○月×日
眠い。お弁当を作るようになったら、体力の消耗がすさまじく、毎日眠くて仕方がない。これに洗濯まで合わさったら、気が狂ってしまうのではないかと恐怖を覚える。

○月×日
オリンピックでフィギュアスケートを見る。土曜日なので、いつもの休日よりは早起きして、リアルタイムで見る。合間合間には味付けのりを食べ、ウキウキで楽しかったが、繰り返し繰り返し見ているうちに、持ち前の思い込みの激しさが爆発し、自分の若かりし頃のことを思い出してしまいブルーな気持ちに……「幼い頃から成功を見据え、血の滲むような努力から逃げずに取り組んだ選手に比べて自分は……」という気持ちでいっぱいになってしまい、苦しむ。

○月×日
先日のブルーな気持ちを引きずり続ける。引きずりながら仕事をして、引きずりながらぼんやりして、引きずりながら薬を飲み、引きずりながらお風呂に入り、一日が終わってしまう。このままではいけないと、恐怖を覚える。

○月×日
先日のブルーな気持ちがあまりにもそのままなので、せめて今からでも努力の人になろうと決意する。朝の電車の中でアプリのやることリストに今日やることを5つ書き出し、隙間時間と会社が終わってからの時間で取り組むことに。実際に行ってみると、想像以上のみずからがやることリストに取り込まれていく快感にうっとりしたが、プレッシャーによる尋常ではない肩凝りに襲われた。努力とは、肩凝りとの戦いであった