79歳のばーちゃん。
終戦後、ばーちゃん12歳の夏、満州から福井県の家まで2ヶ月かけて帰った。
コロトウ(今はロシア内地)から博多まで、200人近い人と一緒に、船倉に詰め込まれて、いつ爆発が起きるかも分からない船底で、1週間かけて海を渡った。
いくつもの船が沈んだ話を聞いていた。
そして、博多の陸が見えた時、
皆、泣き叫んで喜んだ。
…て、良いお年を!ってばーちゃんに電話したらなんやその話なって聞かせて貰った。
ばーちゃんはよく海が怖いからはよ船下りてと言う。
あと電話して毎回言われるのが、
「すぐそこで話しゆーみたいに聞こえるねぇ!」
確かに!
改めて、良い時代になったもんだ。
特に船乗りにとって。
前フリなのか一人言なのかは置いといてここで本題!
船乗り携帯事情もとい通信事情紹介!
①携帯
自前携帯:日本のもの。グローバル対応のものなら世界中で使えます。使い方によっては月数万円…(*_*)笑
外地用携帯:中国、シンガポールなどで安く入手。携帯本機があれば、各国毎のSIMカードを入れることで世界中で使用可能&電話代レートが安い♪
イメージとしては、
携帯本機→持ち運び式公衆電話
SIMカード→使い捨てテレカ
のような感じです。
②固定電話
船舶電話:日本近海(イメージとしては公海程度)で使えるもの。クレジットカード使用可。スマートピットのカード(コンビニで購入&チャージ可能)を使用すれば2000円で90分程。外国人乗組員が好んで使用。
衛星電話:世界の海のどこからでも使用可能。ただし1分300円程度。緊急時や業務に差し支えなくかつキャプテンの許可&長電話しない覚悟があれば私的使用可能。正月や恋人の誕生日など?結婚前で月に10万円衛星電話につぎ込んだ先輩も…。
③インターネット
イーモバイルのような、USB接続でネット環境が手に入ります。外国でも同じようなものがあり、仕様は携帯と同じように使い捨てSIMカード差し込み式。
最近の大手船社では衛星通信インターネット導入の話もちらほら。テスト段階は終了、導入展開に期待!
でもやっぱ手紙が良いですよね~。
って言うのは待って貰ってる側のえご?
電波に固執し始めたら船乗り務まりませんから!
陸を楽しみに!
下船を楽しみに!
船乗りをどうやって楽しむのか!
命題です。
あ、まとまらん…
皆様良いお年を!
来年は100記事書きます!