秩父神社 | 異界行

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オカルト歴ン10年の著者が、過去に行ってきたミステリースポットの調査内容を報告します。

三峯神社、宝登山神社に続き、秩父三社の残り一つ、秩父神社に2015年10月6日に参拝した内容について報告します。秩父には縁があって、この神社にも過去二度参拝しており、この日は三度目の参拝でした。

(三度目の参拝ではあまり写真を撮っておらず、二度目の参拝時の写真も織り交ぜています。画像サイズが異なる点はご了承ください)

 

<秩父神社>

崇神天皇の時代、初代の知知夫国造である知知夫彦命(ちちぶひこのみこと)が、祖神の八意思兼命(やごころおもいかねのみこと)を祀ったことに始まる。
武州六大明神に四宮として数えられ、中世には妙見信仰と習合し、その後「秩父大宮妙見宮」として栄えた。江戸時代に徳川家康の命により現在の社殿が建てられ、社殿には左甚五郎作と伝えられる「子宝・子育ての虎」や「つなぎの龍」など、さまざまな彫刻が施された。(wikiより)

祭神は、八意思兼命・知知夫彦命・天之御中主神・秩父宮雍仁親王。

 

三峯神社、宝登山神社がそれぞれ山に関連した神社であったのに対し、この秩父神社は秩父市街地の中心部にある。それ故か、この神社にはお犬さま信仰は見られない。

一の鳥居も交通量の多い通りに面している。

由緒書と境内案内図。

神門を抜け、拝殿に至る。

拝殿と権現造の本殿。様々な彫刻が施されている。

左甚五郎作と伝えられる「つなぎの龍」。

「北辰の梟」。

「お元気三猿」。日光東照宮の三猿が「見ざる・言わざる・聞かざる」なのに対し、こちらは「よく見て・よく聞いて・よく話す」なのだそう。

続いて摂末社。

伊勢の内宮・外宮。

天神地祇社。全国の一宮やそれに準ずる神社の祭神が祀られる。

諏訪神社。御柱も建っている。

柞稲荷神社。お狐さまがびっしり。奥にはミニ鳥居もびっしり。

出雲の日御碕宮。

徳川家康を祀る東照宮。

天満天神宮。

これはちょっと珍しい禍津日神を祀る禍津日社。

境内にある巨石。巫女さんの横にある方が「御神降石」と呼ばれるものらしい。古代の磐座であろう。

柞の禊川。水につけると文字が浮かび上がるおみくじが引ける。

秩父宮妃殿下御手植の「乳銀杏」。乳のように垂れ下がった枝がついている。

 

以上、先の二社に比べて街中にある神社なので、いわゆる自然信仰を感じることはないが、見事な彫刻が施された社殿そのものを崇拝する神社らしい神社である。

しかし、元は武甲山を神奈備として遥拝する聖地であったようで、また社殿背後には「柞の森」と呼ばれる社叢がある。この秩父神社には「柞(ははそ)」という文字が良く出てくるが、これは「母巣」とも書くそうである。秩父に母巣。神社本殿裏側マニアおよび鎮守の森好きとしては、次回参拝する機会があれば、この柞の森も探索したいところである。

また、主祭神が八意思兼命というのも興味深い。天岩屋戸神話において天照大神を岩戸の外に出すための知恵を授けたことで有名なこの神がなぜ東国の秩父の地に祀られているのか?

さらに、創建の由来が『先代旧事本紀』の「国造本紀」に基づく点も興味深い。『先代旧事本紀』は、『古事記』・『日本書紀』より古い最古の歴史書であるとする説もある(偽書説もある)。

これに関連して、後に「先代旧事本紀大成経事件」が起きる。この件については、いずれ「黒瀧山不動寺」の記事で詳述したいと思う。

 

【オマケ】

この秩父神社、秩父を舞台として大ヒットしたアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」にも登場している。秩父は「あの花」の聖地として、アニメファンが多数訪れるようになった。

境内の絵馬もご覧の通りである。

鳥居を抜けて信号を渡った先もこの通り。

そして、あの花にも「花火」として登場する「吉田の龍勢」。この巨大ロケット花火を打ち上げる「龍勢祭り」も相当に変わった風習に思えるが、その舞台である「椋神社」も参拝してきた。

また、あの花ヒット時には「超平和バスターズ」として龍勢祭りで花火を打ち上げ、その時の祭りは著者も見物に行ったので、次回、椋神社の報告と合わせて記事にしたいと思う。

 

御朱印は二度目の参拝時に頂いたもの。