どうも、おっさんよ。

 

こんな記事がのってたわ

 

 

5月24日に投稿された
「炎天下の中・・・2歳娘が車に閉じ込められました。」
(現在は削除済み)という動画が物議をかもし出してるわ。
お父さんが
「今緊急で回してるんですけど」
インロックがかかって車内に閉じ込められて汗だくで泣く娘の姿を動画撮影したのね。
まあ、誰もが予想するとおり、非難囂囂なのね。


「どうしてJAFを呼ばない」
「子供が子供を産むとこうなる」

「子供の命かけてまで稼いだ金で食べる飯は美味いか?」

「子供が車に閉じ込められて何撮影しとんの?車のガラス割るとか通報だろ?」

 

JAFのコメントには「JAFは信用できない」と母親が切れ気味に反論。
さらに炎上したらしいわね。
 

 

このYouTuber家族の人も
いろいろ思うところがあるのでしょうね。

そんなコメントの中に、な~るほど、と思ったのが
「あらゆることが動画のネタ前提で考えるようになってしまっている」
と指摘したコメントなのよね。

 

怖いわね、こういう心理って。
 

ケビンカーター氏の撮影した
「うずくまる少女を狙うハゲワシ」
って写真をご存知ないかしら?

 

内戦の続くスーダンで、飢えに苦しみ衰弱している子供をねらうハゲワシ
そのジャーナリスト曰く
「その瞬間、フォトジャーナリストとしての本能が、私に写真を撮れと命じたのです。目の前の状況をとても強烈で象徴的な場面だと感じました」

 

そして1994年のピュリツァー賞をもらったそうよ。

そして彼は1994年7月27日に自殺したわ。

 

そうなのよ、
ハゲワシに襲われそうになっている少女を助けようとせず

写真を撮っていたという行為を世界中から非難されて
自死を選んだのね。

 

今回のご自分のお子さんが閉じ込められて
それを動画撮影したお父さんの心理って
彼と同じじゃないかしら。

レンズを通してみると現実感が無くなってしまうのかもしれないわね。

 

そう、
ハゲワシに襲われそうな子供を見てレンズを向けてしまった
のは

自分の子が閉じ込められたのを見て動画を撮影してしまった

のと同じように思えるわ。

 

人としてとっさに手を差し伸べるべき時に、
カメラに、スマホに手が行ってしまう

のは、心が病んるとまでは言わないけど悲しいことよね。

 

きれいな景色を見つけて
それを見つめる間もなくスマホで撮影を始める現代人の
行き着いたところかしら。