2023年公開
100分
映画「倒数说爱你」
昨年、中国で公開された映画「倒数说爱你」
フェイユー主演のためこれまで何本も記事を書いてきたが、この度やっと本編を鑑賞することができた。
芒果TVではずいぶんと前から配信されていたのだが、国際版は配信なし。その後、楽天VIKIには降りてきたがレンタル作品だったためにVPN経由では決済が通らず泣く泣く諦めていた。しかしやっとレンタルが外れ、VIP(スタンダード)会員対象作品となり満を持してのご開封となった。
では映画の見どころをご紹介!
ネタバレはしません。
キャスト
谷雨轩(陈飞宇 )
玩具メーカーのデザイナー。
責任感があり、何もかも一人で背負ってしまう性格。
韩书妍(周也 )
パティシエ。しかし、両親には英語の教師をしていると偽っている。いつか自分の店を開くのが夢。
ストーリー
谷雨轩 は母の他界後、自暴自棄となった父から虐待を受けて育つ。ある年の誕生日、彼は近所に住む少女 韩书妍と出会う。二人はすぐに意気投合し友達になるが、韩书妍が引っ越してしまった為、それきり会えなくなる。彼はいつか彼女に会いたいと願い続けていた。
時は流れ2018年。
大人になった二人は親友の結婚式でひょんな事から再会する。再会を切望していた雨轩は彼女が幼き日に出会った韩书妍だと確信。その後、雨轩から告白し恋人へ。二人は同棲を始め、夢を叶えるため貯金をしながら慎ましく幸せに暮らしていた。
しかし、雨轩の父親の訃報が二人の人生を一変させる。父は生前多額の借金があり、その負債が全て雨轩の肩にのしかかる。韩书妍に負担を負わせたくない彼は彼女にその事は言わず、昼夜を問わず働き返済を続けた。しかし会社にまで借金取りが現れるようになり雨轩は次第に追い詰められ行く。
2022年12月31日。
彼の誕生日がやって来た。
精神的なストレスから、雨轩は书妍と少しずつすれ違うようになっていた。その夜、ついに雨轩の借金の件を书妍が知ることとなり、二人は激しい口論となる。何故教えてくれなかったのか?と怒る彼女に対して、自分は負け犬だから別れた方が良いと答える雨轩。书妍はショックと怒りでその場を後にする。
我に帰り彼女の後を追う雨轩。
彼女を何度も呼ぶが书妍は振り向かない。
その時、悲劇は起きた。
工事現場を通りかかった彼女の頭上に足場が崩れ落ち、雨轩の目の前で彼女は帰らぬ人となる。
絶望の中、帰宅する雨轩。
そこで彼が目にしたものは书妍の「愛」そのものだった。様々な飾りや美しいバースデーケーキ。
彼女はこんなにも自分を愛してくれていたのだ。
激しい後悔と悲しみが彼を襲う。
雨轩は藁にすがる想いでろうそくに火を灯し願った。どうか彼女を返してくれと!
そして雨轩が目覚めた朝、
視線の先には愛しい书妍の姿があった…。
感想
監督は「時をかける愛」映画版を手がけた林孝谦。
しかし残念かな。ドラマ版の大ヒットに比べて映画版はどうもイマイチだったらしい。全く同じキャストを起用していたのにこの差は何なのだろう。
(限られた時間であの壮大なストーリーを表現するのはやはり難しかったのかもしれない)
話はそれたが、本作も時を遡るラブファンタジーものだ。つい最近見た同ジャンルの「开端」はラブよりもミステリーサスペンスに重きを置いたドラマだったが、こちらは完璧に愛に焦点を当てた作品。
今日、恋人が死ぬと分かっていたらどんな行動をとるのか?
主人公の雨軒は、彼女の運命を変えるべく必死になるが、起こるべきことはどんなに抗っても起きてしまう。先程紹介した冒頭の物語は、公式の予告を見ればあらかた分かる内容なので特に驚きはしなかった。それよりも使い古された王道のファンタジー要素 をどのように完結させられるかが、評価の分かれ目になるだけに、私的には終盤の展開がとっても心配だった。
結論 合格ラインをクリア!
推し作品という事で採点が甘くなる事をご承知置きいただきたいが、推し加点を差し引いてもラブファンタジー映画としては合格ラインに達したのではないかと。
この作品は、本当に欲しいもののために 代償を払えるか。その覚悟があるか、が裏のテーマだった。
そして代償を払うのは片方ではなく、愛し合うもの同士が公平に負担するものだという点もポイントかな。
これ以上書くとネタバレになるのでやめておくが、うまく落としたな、というのが正直な感想だ。
どうか日本で上映または、DVDがリリースされて皆さまの目に触れる機会をもらえますように。
推しポイント
いつもクールで生意気なキャラばかりを演じているフェイユーだが、今回は至って普通な男子。
序盤のスーツ姿で働くシーンは滅多にみられないためテンションが上がりまくった。
二人が再会してから付き合うまでと、ラブラブな同棲生活の模様がまるでMVのように流れるストーリー前半はきキラキラ過ぎて眩しいほど。
周也ちゃんのあざとくない可愛さも相まって眼福の極み。
フェイユーもメイク薄めだったせいか、天才プログラマーでも、冥王の子でも、天醒者でもない。素顔のフェイユーを垣間見たようで、何だかくすぐったくなった。
ま、でもやっぱりフェイユーは生意気でヒールな役の方が際立つなぁと実感。優しさの塊みたいな役はもうこれだけで良いかも
絶望からの泣きのシーンは、フェイユーも周也ちゃんも必見。思わずグッと来てしまった。
登場人物も少なくて簡単だし、100分なのでさっくり見られます。
楽天VIKI常連のみなさま。
どうか健気な二人の愛を見てやってくだされ!
感想も待ってます!
ではまた