全24話
エンタメアジア
11月某日 とあるカフェ
カケコは中国ドラマ好きな友人とドラマ談義に花を咲かせていた。
「カケコ、風起隴西どうだった?感想教えてよ」
「ま、なんて言うか…」
「は、何て?声が小さくて聞こえないよ」
「いや、だからあんまり大きな声ではちょっと…」
「今日はどうしたのよ、歯切れが悪いな。いつもはビシバシ感想書いてるくせに。風起隴西はみんなこぞって絶賛してたし、これぞ本格時代劇の金字塔って感じだったんじゃないの?」
「あ、いや。それはその通りなんだけどさ。陳坤も白于も演技上手だし色気はあるし…ラストもまぁ感動だったし…」
「じゃあ面白かったのよね?」
「そりゃあそこらのB級史劇とは話にならないレベルだったよ…でもさ…」
「でも何なのよ。はっきり言いなさいよ」
「言ったらひんしゅく買うかも…ゴニョゴニョ…」
「あーもうイライラするな!カケコらしくない」
「分かった!言いますから!」
(深呼吸)
スーーー
ハーーー😮💨
ごめんちゃい
一部、妄想を交えてお送り致しました。
ああ、中国ドラマを語りあえるお茶友達が
リアルで近所にほしーなー。
ここから若干ネタに触れます
完走していない方は立ち入り禁止🚧
練られた脚本。
陳坤のカメレオン演技。
ラストに向かって加速していく危うさ。
明かされた真実。
そしてあのラスト。
素晴らしかったですよ。
素晴らしかったんですが、
私にはイマイチ、エモさが足りんかった。
最後ちょっぴり涙腺緩んだくらい
残念ながら、二周目を見返すほどの
お気に入りにならなかったのは事実。
ちなみにエモくなかった理由が三つある。
①その敵討ちはエモくない!
スパイだとばれた陳坤の妻が、潜入先で殺される。妻に毒を飲ませた祭酒をタイマンの決闘の末破り、敵討ちを果たす主人公だが、そもそも敵討ちする必要があったのだろうか?
妻が一般人なら話は別だが、彼女は潜入スパイだ。
見つかれば当然、拷問の上殺されると分かっている。それは覚悟の上で潜入しているのだ。
民間人が理不尽な理由で殺されたのならともかく、敵陣で間諜だと発覚すれば死は免れない。彼女の死は殺す方も殺される方も暗黙のルールに則った結果であり必然なのだ。
妻から贈られた剣で祭酒にトドメを刺すシーンは陳坤が愛に殉じる見せ場だったと思うが、正直何の感慨も浮かばなかった。そもそも敵討ちの相手が違うような気がする。討つべきは彼女に潜入を命じた人間(孝和)であり、祭酒ではない。むしろ男の純情を踏み躙られた祭酒に同情を禁じ得ない。あの状況なら当然殺すと思うよ。ま、孝和に敵討ちとかはあり得ない展開だとは思うが。
私的には黄預と陳恭の二人が玉砕覚悟で魏に乗り込んで、妻の敵を討って欲しかった。
直に手を下した相手に敵討ちとか単純過ぎる!
②あの幻シーンがエモくない!
ラストですよねぇ。
孝和が見る幻影のシーン。
あそこは唯一の救いとして必要だったのは分かるんだけど、あれが流れた瞬間、青春ドラマみたいになっちゃったんだよなぁ。青春爽やかストーリーみたいな。(もしくは里見八犬伝とかさ)この作品は、重苦しくて残酷なまま終わっても良かった気がするけどなぁ。
その日、一人の間諜が死んだ
男の本当の名は
誰も知らない
みたいなテロップが最後に出て、
陳恭が処刑されたらめちゃくちゃカッコ良かった。
③女優陣が薄い
重厚な演技のおじさま達だらけだったので余計に薄かった。陳坤の妻役などは出番は少なくても、もうちょい内面を表現できる女優がやって欲しかった気がする。ベイビー氏に至っては中途半端で良くわからない薄いキャラのまま終わった。
でもお気に入りはいるよ!
散々言った後で何なんだけど、
お気に入りはこの二人よ
仲良し義兄弟コンビ!
特に孫令は唯一の癒し枠。
拷問されても兄を守りきる気概もあり
その歩き方や表情にだいぶ癒されたわ。
このまま二人で仲良く暮らしてほしいな。
さいごに
ちょっと辛口になってしまったけど、
ドラマ通な人が見たらきっと評価は高いと思う。
私の理解が浅いからあまりハマれなかったのかと。
息詰まる諜報戦ではなく、一人の男の生き様を見せたかったと言うことは充分に理解できた。
これだけのキャストを集結できる作品は今後
難しいんじゃないかな。
資金とプロデュース力も必要だよね。
これのあと、アマプラの配信がもうすぐ終わる琅琊榜を駆け込みで視聴してたけど、やっぱりエモいわ。単純な私にはもっと分かりやすいドラマが相性良いみたい。
最後にひとことだけ。
ではまた
今回みたいな変わり種の過去記事があります!
良かったらこちらもぜひ。
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