卿卿日常 最終回まで
全40話 完走しました!
VIPになったこともありあっと言う間でした。
(途中更新が止まってちょっとヤキモキしたけど)
このドラマの反響の大きさを見れば私の感想なんてもはや必要ないくらい素晴らしく面白いっていうのは周知の事実ですが、あえて何か言うならば
最高でした!
この一言に尽きますね。
残り2話のエピソードは、ボーナストラックというかエピローグに近い感じでした。
主役、サブキャラ含めて大満足の大円団!
途中退場した二少主だけが気の毒というか一身に悪役を引き受けたわけですが、でもドラマにはどうしてもヴィランは必要。
中の人はいい仕事してたと思います。
ドラマはチーム戦なので、その中で自分の役割をきっちり果たすことが大切。
そういう意味では最大に貢献したのではないでしょうかね。
第二季は予定されていないので、贅婿のようなもやもやした終わり方ではなく、きっちり最後まで描き、そしてその後に続く幸せを確信させるカットでした。
最近、なんでもかんでも二季ありきで制作されるドラマが多すぎないかい?
メイン・サブともにキャストが続投して、撮影もすぐ始まるなら良いですが中国の検閲事情や、売れっ子のスケジュール調整、契約などを考えると中々早く進まないのが現実。
そうこうしているうちに、二季の制作までもがお蔵入りなんてこともありえる話だ。
待ってるこっちは辛いしかない。
そんな中にあって、この卿卿日常はきっちり終わらせてくれて感謝だわ。
スピンオフは検討されているようなので、そこは楽しみにしていよう。
ちなみに男前な上官郡主はドラマ「淘金」でフェイユーと共演済みでした。
ガチの男装を見せてくれてますよ!
(華流界ではありえないマジなやつ)
これが本当の男装ですからね、みなさん!
話はそれましたが、最後の盛り上がりエピソードを見ていきましょうか!
最後の敵はやはり四少主夫妻
残り6話でどういう流れになるかと思っていたら、やはり来ました最後の試練。
しかし試練というよりは、六少主の本気にまたもや火を点け、李薇との絆をさらに深くしたので、結果良い仕事してくれましたよ。
四少主というよりは、嫁がけっこうな腹黒策士。
しかし彼女の考える策は裏目に出るばかりで役に立たず。
このドラマは女達が全員仲良しなんだけど、この嫁だけは違ったわ。
でも結局、六少主の敵ではなかったけどな。
何せ「Team六少主」の団結が深い!
そんじょそこらの陰謀じゃ、この絆に勝てるわけがないのよ。
チーム六少主のみなさん
このエピの見どころは、ぶち切れる六少主ね。
四嫁の策略により李薇に危険が及んだ時の一幕。
四少主に詰め寄る六少主の怒りがMAXで、痺れたわ。
普段は冷静で穏やかな六さんなんだけど、愛妻の危機を前に鬼の形相。
かわいいオコジョが、イタチの「ノロイ」に変貌した瞬間だったわ!
(ノロイを知らない人は、「アニメ ガンバの冒険」でぐぐって下さい)
四少主のこの悪質さを、新川主もすぐに知ることになったので後継者候補からは脱落。この時点で六少主が次の川主になることが決定する。
ここね。
最後、パパと何か暗闘するようなそんな展開もあるかもと思ってたけれどあっけなく六さんに後継の座が渡されたので、若干拍子抜けしたかな。
やっと致した二人
いやー。長かったね。
初キッスは酔った勢いで意外と早かった割に、ここまで来るのが本当に長かった。
まあ、この初夜も李薇ちゃんからキッスして煽った結果・・男主が辛抱たまらん的な流れでした感じだけどね
李峋ちゃんは可愛い顔して結構やりますな。
ふふふ・・嫌いじゃないよ、そのあざとい作戦。
後日、「いつから私を好きになったの?」的な事を聞いた李薇ちゃんに、
「いつからかは分からない。最初は怒ったけど、だんだん興味がわいてきて、気が付いたら君以外の人は考えられなくなった」
みたいなことを六さんが答えるのね。
(魔翻訳だからいまいち自信ないけど)
え、良くない?
なんか甘い言葉じゃないけど、
すっごく良いわこの台詞。
気が付いたら好きになってたんだよね。
うん、わかる。
気が付いた時にはもう沼だったのよね。
(推しにハマるパターンと一緒)
この場面も白敬亭の演技が光ってました。
再びの婚礼
もう忘れかけてたけど、李薇はまだ側室という立場。なんで川主から正式にお許しをもらい、李薇を正室として娶るべく、二人の婚礼が執り行われる。
その前に李薇ちゃんの実家に挨拶に行って、娘を溺愛している義父に嫌がらせを受けるも、結果、男をさらに上げることに。
もうー!この六さん、どこまで男をあげれば気が済むのかしら!
最初から最後まで上がりっぱなしで下がるところがイッコもなかったわ。
(致すのが遅かったことを除いてはね)
婚礼前、李薇のパパよりも泣きまくっていた蘇総監が可愛くてしかたなかった。
この人、本当に素敵だった。
サブキャラの鏡みたいな人。
また別のドラマでもお会いしたいな。
この顔見てよ
オフショットもみんな仲良さそうなのよね!
最後のミッション
後継の座を手にし、致すことも致し、李薇を正室にできた。もうやること残ってないじゃーんと思っていたら、最後に嫁連合が大きな仕事をしてくれましたよ。
李薇達が新川に嫁いで3年がたち、再び花嫁選抜が始まる。これはいわゆる人質であり、各地域の娘を新川に嫁がせることによって主従関係を維持しようというもの。
まあ、時代遅れっちゃ、遅れよね。
これが本流の歴史劇なら女の地位向上はありえないけど、原作は現代からの転生ものみたいなのでレボリューションはなんでもあり!
李薇達が最後に成し遂げたこと。
それはこの「悪習」を廃止すること。
意に添わない婚姻を廃止し、その代わり各地から優秀な人材を集め登用する形に改めた。たとえ女であっても、官僚になれる道が開けたのだ。
現代の感覚をそのまま時代劇に当てはめた形だけど、私は単純だからうるうるきました。ていうか最終回はもうこのあたりから泣きっぱなしでした
三年前嫁いできた彼女たちが、それぞれの苦難を乗り越えてたどり着いた、今。
目の前にいる意気揚々とした若い女の子と、三年前の自分とを重ね、だけど今が一番幸せ、と言いきれる強さと自信を彼女達から感じた。
自分を重ねる李薇
「今が一番幸せで楽しい」
私もそうありたいなぁ。
50を前にして最近より強く思うようになった。
思い返せば、女の自立、夫からのDV、産後鬱、男女不平等などなど、このドラマは女が直面する様々な社会問題をテーマにしていた。
現代に至ってもまだ解決できない難しい問題ではあるけれど、時代劇でそれを主題に持ってくることに新鮮さを感じた。(夢華録もそうだったけどね)
なんか今、中国ドラマは転換期に来ているのかもしれないね。見始めてまだ3年の私がそう感じるのだから、もっと長く見ている方はより強く感じておられるのではないだろうか?
視聴者の目も肥えてきて、従来の男女の愛憎をメインにした作品にみんな飽き飽きしている、というのもあるかもしれないし、コロナで閉塞してる社会を打開したい、ということの現れなのかも知れない。
とにもかくにも2022年のトリを飾る大変素晴らしい時代劇でした。
来年もまたこういう作品に出会いたいな。
いま、12話まで日本語字幕がついていますので興味のある方はぜひ見て下さいまし!
(何度も言うが、私はIQIYIの回し者ではない)
ではまた