「家族の名において」 


全40話を4日間で駆け抜けました。

だから今週の睡眠時間は平均3時間。

眠い・・魂が抜ける

でも、早く続きが見たくて見たくてしかたなくて。

そんな最高のドラマでした。

何回泣いたか分かりませぬ大泣き



これから見る人の為にあまり詳しくは書きませんが、本当にお勧めします。

おおまかなあらすじや相関図は公式さんを参照してくださいね。



見終わってまずは一息ついた。

そのあと色々な場面を思い出して胸がジーンとなったおねだり


簡単に言ってしまえば崩壊した家族が再生するまでを描いたストーリー。

でもそんな単純な言葉では収まりきらないほど素敵な脚本、キャストだった。

 

家族ってなんだろう。

親子ってなんだろう。

あたりまえの幸せってなんだろう。

見た人によって感じ方は違うと思うけど、誰もが自分を振り返るきっかけになる。

私も一人の親として考えさせられた。

 

正解なんてない「家族」のありかた。

この世に存在する家族の数だけ違う答えを持ってるのかな。

 

  凌霄 

 

このドラマの中で一番感情移入したのが彼だった。

だから途中怖くて、苦しくて・・・じわじわと首を絞められているみたいに息苦しくて、暗闇に追いつめられるような感覚に私も陥った。

 

高校を卒業してからの9年間。

家族の誰も知らない空白の期間。

その地獄のような日々が明かされるのはドラマ終盤になってからだ。

 

中盤まで、どうして凌霄が尖尖を一途に想ってこれたのか不思議だった。

彼ほどの良い男なら周囲がほっておかないし、それなりの青春があるほうが自然だ。

しかしそんな当たり前が許されない毎日の中に彼はいたのだ。

それを知ったとき、本当に胸が苦しかった。

彼はその恵まれたスペック以上の苦しみを一人きりで背負ってきた。

 

帰国後、なんとなくぎくしゃくしている兄妹三人。

尖尖に彼氏がいると知った兄二人の反応がとにかく面白かった。初デートを心配して、探し回る兄ちゃんたちがかわいい。

二人とも必死になって彼氏と別れさせようとする。


特に凌霄は尖尖を誰かに渡すなんて無理。

妹の彼氏に嫉妬する設定は少女漫画にいくらでもありそうだけど彼の場合はそんな軽いテイストではない。

 

後になって凌霄はこう告白する。

尖尖が尋ねる。

「もし自分が(この9年の間に)結婚してしまっていたらどうしたのか?」

凌霄は言う。

「お前が離婚するまで待つ」

「離婚しなかったら?」

「お前の子供を育てる」

深い。愛が深すぎる大泣き

 

彼にとっては尖尖が世界の全てで。

心の支えで。誰も代わりにはなれなくて。

彼女がいなければ生きていけない。

そんな存在。

母が原因で心を病み、眠れなくなってしまった彼に尖尖が寄り添うシーンは涙があふれた。



ただ苦しくて切ないことばかりじゃなくて、凌霄と尖尖が兄と妹ではなくなっていくプロセスもこのドラマの見どころです。

とにかく凌霄が攻める!

兄特権を振りかざして全力で尖尖に気持ちをぶつけていく。

宋威龍は横顔がマジで国宝級に美しいですよだれ

このドラマで世界中の乙女が沼に堕ちたことだろう。

これは初めての💋シーン


あと、凌霄はVネックのシャツを着てる事が多くて、そのシルエットがとても綺麗なの。足も長いし、顔小さいし、尖尖との身長差も萌えだわラブ


胸元、空きすぎじゃない飛び出すハート


で、もちろん何回かキスシーンはあるけど、特にドキッとしたのはこの場面。

シンガポールから帰国した母が見ていると知りながら、尖尖にキスする回。

不意に現れた尖尖を見つめる目がもう・・泣

この時の彼はかなり追いつめられていて、絶対に尖尖を離さないという想いがあふれていた。

これは母への宣戦布告といっても良い。


尖尖を傷つけた母へ怒りをぶちまけるシーンも痛かった。自分はどれだけ苦しめられても我慢するが、尖尖に手を出すことは絶対に許せない。

たとえそれが血を分けた母であっても。


彼と尖尖がどうなっていくか最後まではらはらしながら見ました。

どうかラストはご自身の目でお確かめくださいね。

 

  ラスボス 凌霄の母

 

ラスボスにふさわしく、かなりの強敵だった。

穏やかな顔でまとわりついてくる。

賢いから厄介なのよね。狂気の演技は圧巻だった。



彼の母、陳婷にはたしかに同情できる部分もある。

仕事の忙しい夫は頼りにならず、ワンオペの育児の毎日。

もちろん息抜きしたい時もあるだろう。

それは当然だし、責められることじゃない。

しかし彼女は人からどう見られるかを気にするタイプだったようだ。

幼い子供二人を家に残して遊びに行くことを誰にも知られたくない。

それは明らかに世間一般でいう「良母」から逸脱しているからだ。

そんなプライドのために悲劇は起きてしまった。

ま、家に鍵かけて麻雀に行っちまったんだな。

幼い凌霄と妹を残して。

 

結果、彼女は凌霄に一生消えない傷を植え付け、罵り、虐待やネグレクトを繰り返した。

幼い凌霄は両親の争いに毎日怯えながら、妹を殺した自分を責め続け、悪夢に怯え、心を閉ざしていった。


そんな彼に手を差し出したのが尖尖だった。

小さな尖尖は彼をすくいあげ、太陽の下に連れ戻した。癒えない傷は小さく丸くなっていき、やがて彼に笑顔が戻った。

この時から凌霄の心は永遠に尖尖のものになった。

 

母が消えたままでいてくれれば、凌霄はあそこまで苦しまなかったかも知れない。

しかしやっかいな事に、息子を捨てて人生をやり直したにも関わらず彼女は彼に執着した。

 

それは自分の汚点を認めたくないからだ。

子供を捨てた母親のままでいることを自尊心の高い彼女は許せなかった。

裕福な夫と再婚し、妹も生まれた。

しかし完全な幸せを得るためには凌霄が必要だった。自分は子供を捨てた母ではなく、子供を愛し愛される母でいなければならないのだ。

 

彼女はこう考えただろう。

再び一緒に暮らせば息子はすぐに心を開く。

結局、凌霄の母は自分だ。

血の繋がった母が他人に負けるわけがない、と。

 

しかし彼の心に母はいなかった。

いるはずがない。

凌霄にとって家族とは尖尖がいる場所なのだから。

 

自分を受け入れない息子を見て、彼女は尖尖とその家族達を憎んだ。凌霄が尖尖を大事にすればするほどその憎しみは大きくなった。

夫を事故で亡くし身体が不自由になってからは、凌霄に依存ししがみついた。

 

陳婷は自分のことしか考えていない。

それが最大の過ちだ。

「自分が悪い」「迷惑をかけたくない」と言いながらその言葉は呪いのように凌霄を縛りつけた。娘でさえ彼を繋ぎ留めるための道具として使った。

当然、妹の気持ちも考えてはいない。

妹もまた犠牲者だ。

 

皮肉なことに彼女が憎み続けた尖尖の言葉によって、彼女は初めて自分の過ちを受け入れられた。彼女をどう評価するかはそれぞれ違うと思うけど、最後は救いが見えたラストだった。

長く暗闇を彷徨っていた母はようやく光を見出したのだと信じたい。

 

  小秋

 

小兄さんこと、子秋。

彼の心の傷は二つ。

「愛した人に捨てられたこと」

「誰も自分を必要としないこと」

尖尖と凌霄が結ばれたことで、尖尖からも捨てられたとショックを受けてしまう。

でも母が隠していた真実を知って、自分が邪魔で捨てたのではないことが分かる。

良かった泣くうさぎ



子秋は本当の家族になりたかったんだよね。

尖尖に結婚を申し込んだのも、愛というよりは本当の「家族」になりたかったから。

尖尖のためにパティシエになったくらい、大好きなんだけどね。

子秋にとっても尖尖は光。

命に代えても守りたい存在なんですな。

兄二人が妹を取り合うエピも必見です笑

 

紆余曲折あって、彼らは本当の家族になった。

小秋も早く良い人を見つけて幸せになってほしいな。(凌霄の実妹もアリかな?とちょっと思った)

 

  李パパ(尖尖の父)

 

こんな優しい人本当にいるのかな?って思うくらい優しい人だった。

多分、李パパがいなかったらこの特殊な家族は成立していなかったはず。

毎日一生懸命働いて、御飯を作って、血のつながらない息子たちを育てて。

義務感からでも、哀れみでもなく、「息子として」育てたんだよね。


それが理解できない周囲の心ない声に泣きながら訴える場面にもう号泣だった。



正直、凌パパは鈍感だし仕事が忙しくて頼りにならない。(凌霄母が心を病んだのも凌パパが鈍かったからだよね…ショボーン


結局、李パパが三人を育てたといって過言ではない。自分の幸せも最高の形で掴んでくれて本当に良かった。

 

  最後に

 

メイン家族だけじゃなくて、尖尖の親友家族にも多くフォーカスが当たっていて、ぞれぞれに問題を解決するまでを丁寧に作ってあります。

友情や、恋愛模様も織り交ぜて飽きない構成になっていました。

 

これから楽天VIKIで見るという方は、良い場面で差し込まれるCMにうんざりすると思いますけど、頑張ってみてみてくださいね。

私も、それに耐えられなくてもう途中でDVDポチろうかと思いましたわ。

皆さんの感想も聞かせてくださいね!


ではまたパー

 

プレイバックシリーズも連載中!