$漫跑老上海(マン パウ ラウ シャンハイ)


しばらくぶりに京劇専門劇場の「上海天蟾逸夫舞台」に行って来た。

上海に来て、京劇にはまりつつあるが、旧正以来また観たくなってきたので、4月の京劇公演スケジュールをもらおうと仕事帰りに立ち寄った。

そうしたら、ちょうどこの日に京劇役者「蓋叫天」さんの生誕125周年の記念公演があるという。

ということで、急遽、100元(約1400円)の当日券を購入して劇場に入った。

$漫跑老上海(マン パウ ラウ シャンハイ)


入口ではたくさんの人が、京劇関係者だと思うが購入した本へのサイン会が行われ、並んでいた。

そして、開演前の舞台挨拶にその方たちが現れた。

テレビ局のカメラやリポーターも来ていたので有名な人たちなのだろう。

$漫跑老上海(マン パウ ラウ シャンハイ)


そして演目が始まってみると、これまでの京劇に加えて、役者さんがくるくると宙返りをしたり、棒や剣を回しながら、立ち回りをしたり、どの演目にもアクロバティック的な曲芸のような要素を盛り込まれていて新鮮だった。

中には体操選手さながら、宙返りにひねりを加えたり、その場で20回くらい連続バク転をしている。

その役回りの人は、専門の役者さんなのかも知れないが、その他大勢的な役者さんたちも舞台の端から端までバク転で飛びまわったりするから、みなさんすごい運動能力を兼ね備えている。

これに京劇ならではの“決めポーズ”が随所に入る度に観客から大きな声がかかる。

$漫跑老上海(マン パウ ラウ シャンハイ)


京劇の役者さんは、歌や演技とは別に、いつも身体を鍛えていないとできない仕事だ。

さらにびっくりしたのは、最後の演目(全部で5演目)では、74歳の役者さんが主役を演じていたことだ。

大きな声が掛かっていたので、往年の名役者がこのために出演されたのだろう。

$漫跑老上海(マン パウ ラウ シャンハイ)


2時間半の舞台を楽しみ、10時に劇場を後にした。