諏訪大社(すわたいしゃ)は、信濃国一之宮、日本国内にある最も古い神社の一つとされ、その祭神は「古事記」まで遡ります。境内地は諏訪湖をはさんで、南に上社本宮・前宮、北に下社春宮・秋宮4か所に分かれています。

諏訪大社の歴史は古事記まで遡り、大国主神(おおくにぬしのかみ)の二男で出雲の国譲りに反対した建御名方神(たけみなかたのかみ)が諏訪まで逃れ、そこに国を築いたとあります。
祭神は、建御名方神、八坂刀売神(やさかとめのかみ)で、上社、下社で祀られています。古来より朝廷の崇敬が厚く、持統天皇5年(691)には勅使を遣わされ、国家安泰と五穀豊穣を祈願されました。また、諏訪大神は武勇の神として信仰され、古くは神功皇后の三韓出兵から、歴代将軍、諸国の大名など、武運長久や国家安泰を祈願しています。
諏訪大社の特徴は、本殿と呼ばれる建物がありません。代りに上社は御山を御神体として、秋宮は一位の木を春宮は杉の木を御神木とし、拝しています。
社殿の四隅には、御柱(おんばしら)と呼ぶ4本の樅の柱が建てられています。御柱は、寅と申の年に行われる御柱祭で建て替えられますが、この祭りは日本三大奇祭の一つに数えられ、長野県の無形民俗文化財にも指定されています。

地図-諏訪大社上社本宮
諏訪大社
2019-12-20

南鳥居(二之鳥居)

入口御門と布橋(重要文化財)

 

拝殿-諏訪造(重要文化財)

 

境内 本一の御柱が見える

撮影日:2019年10月10日