平等院(びょうどういん)は、京都府宇治市にある寺院です。極楽浄土の宮殿をあらわした鳳凰堂は、華やかかつ繊細で、浄土庭園のどこから望んでも美しい姿を見せてくれます。我が国の十円硬貨に鳳凰堂、一万円札には鳳凰が描かれており、日本人にとってはなじみの深い寺院といえるでしょう。
平等院は永承7年(1052)、関白藤原頼道によって創建されました。その翌年、天喜元年(1053)に阿弥陀堂が建立され、この建物が現在鳳凰堂と呼ばれています。中堂、左右の翼廊、背後の後廊からなり、堂内には仏師定朝の唯一の遺作である本尊阿弥陀如来坐像など、平安時代の仏教美術を極めた作品で飾られています。時の藤原摂関家の栄華をしのぶことのできる建築物といえるでしょう。隣接するミュージアム鳳翔館でも、国宝美術品の数々を見学することができます。
宇治はお茶の産地でもあります。境内には「茶房 藤花」があり、お茶を味わうこともできます。

地図-平等院
世界遺産 平等院
2018-06-20


鳳凰堂(国宝) 右から

鳳凰堂(国宝)

鳳凰堂(国宝) 左から

観音堂(重要文化財)-創建当時の本堂跡に建てられた

撮影日:2018年06月07日