紀三井寺(きみいでら)は、和歌山市にある寺院で救世観音宗(ぐぜかんのんしゅう)の総本山です。正式名は紀三井山金剛宝寺護国院(きみいさん こんごうほうじ ごこくいん)といい、西国三十三所第2番札所となっています。

楼門をくぐると、目の前に231段の急な階段がそびえ、崖のような急峻な地形に設けられた寺院であることを実感します。階段を上ると、和歌浦の眺めが素晴らしく、階段上りの苦労も吹き飛んでしまいます。
途中井戸が見られますが、この三つの霊泉、吉祥水、楊柳水、清浄水が寺院名の由緒になっています。この井戸は、「紀三井寺の三井水(さんせいすい)」として環境庁の名水百選に選定されています。
この寺は、宝亀元年(770)唐の僧為光(いこう)上人によって開基されました。また和歌山藩歴代藩主が訪れ、紀州徳川家の繁栄を祈願したといわれています。
また、早咲きの桜の名所としても知られており、間もなくすばらしい花の季節を迎えるようになるでしょう。

地図-紀三井寺
和歌山市観光協会
2018-01-20

楼門 国指定重要文化財

二百三十一段の石段

本堂 県指定重要文化財

和歌浦の眺め

撮影日:2018年02月13日