旅行からみえてくるもの | 架け橋人の会―韓日翻訳グループ

架け橋人の会―韓日翻訳グループ

ミレ韓国語学院が主宰する韓日翻訳グループ。メンバーはTOPIK6級合格以上。

 架け橋人の会、力丸祥子です。

 このブログでは毎回出かけた先で出会った韓国人や韓国文化の影響について書いていますが、今度は夏に行った広島編です。

 

 実のところ広島では、前回訪れた福岡ほど、周りで韓国語を聞く機会はありませんでした。中国語は時折耳にしましたし、フランス語を耳にする機会も割と多かったです。特に平和記念資料館においては、真剣な眼差しで展示の説明の英文を読み、同行者と語り合うフランス人の姿が多く見られました。

 

 

 

 また、私も今回現地へ行くまで知らなかったのですが、宮島とフランスのモンサンミッシェルとは、2009年より観光友好都市となっているそうです。それゆえに、広島や宮島を訪れるフランス人が多いのでしょうか。しかし、より深く思いを巡らせてみますと、戦後比較的早い段階で、マルグリット・デュラスにより、”Hiroshima, mon amour” (邦題『ヒロシマ、わが愛』、映画公開時に『二十四時間の情事』と改題)が書かれており、フランス人と広島とは以前から深く結び付いていた、という方がむしろ正しいと言えるような気もします。

 

 

 

 

 このように、日本各地において周りで耳にする言語に注意を払うと、どこの国の人が日本のどんな部分に関心を持っているのか、ほんの少しですが、わかるような気がします。

 

 

 私たち、韓国語学習者は、当然韓国に興味を持っています。

私自身はソウルやソウル近郊に数回、そして大田に一度行ったことがあるきりで、それほど頻繁に韓国に行っているというわけではなく、今後は安東や大邱、釜山、済州島なども訪れたいと思っているところです。

 

 

 

 ところで、韓国への興味を満たすものは単に韓国旅行だけではありません。今架け橋人の会で読み進めている文章からも、韓国の歴史をはじめとして、政治、経済、社会問題、スポーツに至るまで、さまざまな分野における韓国の姿を垣間見ることができます。

 

 架け橋人の会の活動は9月から新しい段階に入っています。これまでの翻訳を全て集め、皆で読み、最終的に成果として発表していくものを決定していく、というまとめの段階です。年明けには、みなさんに今までとは一味違う韓国の多様な姿をお見せできればと、メンバー一同、最後の詰めに向けて頑張っているところです。