恋するバロンちゃん | フクロウ,インコ,ペンギンと遊ぶ掛川花鳥園ブログ
2月3日 こんにちは、バードスタッフ小澤です。
寒い日が続きます。関東地方では積雪があったみたいですね!
最近バードスタッフ内では風邪が流行っています。皆さんも体調管理には気を付けてくださいね。

さて、フクロウたちは今が繁殖期、恋の季節です。
以前も、多くのフクロウたちが産卵しているというお話をしましたが、(たまごタマゴ卵!
そんな中、恋するフクロウがいますので、ご紹介します。
ユーラシアワシミミズクバロン くんです。

バロン2

こちらがバロンくんです。
4年前に富士花鳥園で産まれ、赤ちゃんの時に当園へやってきました。
今はふれあいゾーンのポポちゃんのお隣で、皆様をお出迎えしています。
そんなバロンくんですが、去年の冬から求愛行動をとるようになりました。
大型フクロウの性成熟は生後3~4年頃と言われていますので、まさにお年頃です。

そんなバロンくんの恋する相手とは…?

バロン

恥ずかしながら、わたくし、小澤です!

はじめは、私がやってきたときだけ聞いたこともない声でよく鳴く、という行動が見られました。
羽角をピンと立てて尾羽も上げ、のどをふくらませて低い大きな声でホーホー言うのです。
わたしにだけそのように鳴くので、嫌われているのだと思っていました。

しかし、ある時いつものようにバロンを出勤させるため、部屋から連れだそうとしたときです。
またホーホー鳴きながら腕に飛び乗ってきて、グローブの上で足踏みをはじめ、お尻をこすりつけてきました!
実はこれ、フクロウの交尾行動なんです。
本当はメスの体の上に乗って交尾をするんですが、なんと私はバロンくんから恋心を抱かれていたようです!
ホーホー言われていたのはプロポーズだったんですね。
赤ちゃんから人間に育てられているバロンくんは恋の対象も人間のようです。

そして、こちらが現在のバロンくんの様子です。



巣、もとい自分の部屋に私を大きな声で呼びこみます。
ぜひ音量を大きめにして再生してみてください。
「グエ!」と聞こえる大きな声は隣のてんかちゃんの餌鳴きです。
「ホーホ」という低い声がバロンくんのプロポーズの声です。
うまく巣までメスを誘い込めた(!?)ということは、交尾OKです(!?)。
私の足に飛び乗って、交尾を始めました。
それでも私の足はフクロウが乗るようにはできていないので、バランスがとれず、うまくいかずにすぐに降りてしまいます。



すぐにリベンジしてきました。
ちなみに足に交尾をしてくるのは、私が足をわざと差し出しているためです。
でないと腕から肩、頭にまで登ってきて交尾をしてしまいます。
バロンくんは小柄なタイプですが、ユーラシアワシミミズクは世界最大級のフクロウです。
足踏みをされるときに大きな爪でひっかかれ、首とほっぺたに大きなミミズバレができてしまったので、足で我慢してもらっています。
また、メスの首の後ろを噛んでバランスをとることもあるようで、私もひざを噛まれたのですが、一週間たってもとれない大きな青あざができてしまいました…。

バロン3

とってもパワフルな猛アタックに、ちょっぴり困惑してしまいますが、愛されて嫌な気はしないものです。そんなバロンくんが私も大好きです。これからも愛し愛されていきたいと思います!

それにしても…フクロウのメスって大変だなぁ…。



スタッフからのお知らせ!
2月3日(水)
上記の日はハクトウワシ・ハヤブサはショーをお休みします。
その他の日も鳥の状態やご機嫌、天候によりショーの内容が変更になる場合がございます。予めご了承ください。


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