ギャリーさんのお仕事 前編 | フクロウ,インコ,ペンギンと遊ぶ掛川花鳥園ブログ
1月9日 こんにちは、バードスタッフ小澤です。
今日は、掛川花鳥園のイギリス人鷹匠 ギャリーさんのお仕事をご紹介します。
普段ショーの時間にしか皆様の前に姿を見せないギャリーさん、ショー以外の時間は何をしているのでしょう。ほんの一部ですがご紹介します。

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こちらは、花鳥園の一角にあるギャリーさんの仕事場です。
服装を見ると、まるでだいぶ昔に撮ったように見えますが、実はついこの間12月に撮影したものです。ちなみにこの部屋に暖房はありません・・・。暖かい日だったとはいえ、いつも驚かされます。
何やら机に向かっていますね。
今ギャリーさんは、ハクトウワシを紐でつなぐための脚革(あしかわ)を作っているんです。

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脚革とは、猛禽類の脚に巻く革のことで、紐をつけて腕に乗せて連れ歩いたり、丸太につないだりするために不可欠です。イヌやネコでいう首輪にあたります。
ちなみにこの脚はベンガルワシミミズクのゾロくんの脚です。
これから脚革を作るハクトウワシはゾロくんの約4倍の体重があります。

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この革を切って作ります。現在、花鳥園ではワシにはシカの革を使っています。
ワシはとっても力が強く、牛革などではあっという間にちぎれてしまいます。鹿革はその点とっても分厚くて丈夫です。
なお、フクロウやタカ、ハヤブサには主にカンガルーの革を使用しています。

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ペンで下書きをして・・・

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カッターで切っていきます。分厚い革なので少し力が必要です。

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いくつか穴を開けて出来上がりです。
今回作ったのはギャリーさんのオリジナルデザインで、一般的なものとは違います。
いつもギャリーさんは考えながら、どのような形が丈夫か、扱いやすいか、一つのデザインにとらわれず試行錯誤しながら製作しています。


今回の前編はこれで終わりです。次回の猛禽セクション発ブログではこの後編、脚革をハクトウワシにとりつける作業をご紹介します。

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お楽しみに!



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