ビッグな赤ちゃん誕生! | フクロウ,インコ,ペンギンと遊ぶ掛川花鳥園ブログ
2月15日 こんにちは、バードスタッフ小澤です。
みなさんはステキなバレンタインデーを過ごされましたか?
私は体調を崩して散々でした…みなさんも流行りの胃腸カゼには気をつけてくださいね!

さて、今日はオメデタいニュースをお届けします!
今年もフクロウのヒナが産まれました!

ブボ1

こちらが産まれた2羽のフクロウの赤ちゃんです!
実は花鳥園グループでこの赤ちゃんが生まれるのは初めてのことです。
というのもちょっと複雑でして、お父さんがトルクメニアンワシミミズク、お母さんがユーラシアワシミミズクという、ハーフの赤ちゃんなんです。
「えっフクロウにも雑種ができるの?」と思われるかもしれませんが、もともと近年までトルクメニアンワシミミズクはユーラシアワシミミズクの亜種であると考えられていたくらい、とても近い種類なので、赤ちゃんができるんですね。
(現在では別種とする説が有力)

このお父さんとお母さんは、加茂花菖蒲園内にある繁殖場にて、もともと同じ種類のお相手と暮らしていたのですが、それぞれ病気や高齢などで連れ合いに先立たれてしまいました。
そこで部屋数の問題もあり、同居を去年からおこなっていたところ、なんとうまくペアになってしまったようです。
ちなみにこのお母さんは高齢にも関わらず、子供を孵すのは初めてのことです。
今の旦那さんが上手いのか…前の旦那さんが下手だったのか…(失敬)
お父さんはというと、花鳥園のムサシくんのお父さんになります。

ブボ母

しかし、ヒナが孵化したものの、ひとつ大きな問題がありました。
こちらが繁殖場にいるお母さんです。約30歳と私よりも長く生きています。
部屋の外から撮影したので画像が荒くてわかりにくいですが、実はこのお母さん、上のくちばしが無いんです。この繁殖場にはおととし動物園との生体交換でやってきたのですが、昔に事故で上くちばしを無くしてしまったとのことでした。
大きなフクロウなので、ヒヨコを丸飲みにできるため、生きる分には支障は無いのですが、
赤ちゃんには肉を小さくちぎって与えなければいきません。
しかし上くちばしが無いと肉はちぎることができないのです。
お父さんもこの仕事はできますが、じゅうぶんではありません。
産まれた次の日から、スタッフがお父さんとお母さんのかわりに育てることになりました。

ブボ4

1羽だけ撮影してみました。生後2日目です。
ちなみに頭のてっぺんが緑色になっていますが、これは2羽の見分けがつくようにギャリーさんが蛍光マーカーペンで着色したものです。
緑の頭なんてロックな赤ちゃんですよね~お笑い芸人のロバートの馬場さんみたい!?

ブボ2

たった数日で見違えるほど成長します。生後6日目でこんなに大きくなってしまいました。
一日4回朝・昼・夕・深夜と、ものすごい量のごはんを食べます。
皮をはいで羽などを取り除いた上で、包丁で骨を細かく砕いたウズラとヒヨコを与えます。

ブボ3

ごはんで顔の周りが汚れています。だんだんとフクロウらしい顔つきになってきますね。
緑のマーカーも少しだけしか残っていませんが、この頃になると身体的特徴に違いが出てきたりしていて、スタッフも見分けがつくようになっています。

ブボ5

そして生後12日目の現在がこちらです。
目もぱっちりあいて、エサを見るとねだります。翼も大きくなってきましたね。



給餌の様子を撮影してみました。
食欲旺盛で、ピンセットまで飲み込んでしまいそうな勢いです。

日に日に大きくなっていく赤ちゃん。
ユーラシアワシミミズクといえばバロンくん、トルクメニアンワシミミズクといえばムサシくんです。
この2羽の赤ちゃんはどちらに似てくるでしょうか?成長から目が離せませんね。
これからしばらくお伝えしていきたいと思いますのでお楽しみに!

※フクロウのヒナは現在はまだ小さいため公開はしておりません。
  楽しみに待っててね!



スタッフからのお知らせ!
2月16日(火) 17日(水) 18日(木) 19日(金)
上記の日はハクトウワシ・ハヤブサはショーをお休みします。
その他の日も鳥の状態やご機嫌、天候によりショーの内容が変更になる場合がございます。予めご了承ください。


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