「多すぎだよね」

 

そう繰り返す母を助手席に乗せて、

私はイラっとしながら運転していました。

 

 

 

ボーナスがでたからね、

母におこずかいをあげつつ

ランチに連れて行ったんです。

 

おいしい、おしゃれなカフェでした。

 

丁寧に作られたランチは

どれもおいしくて。

 

前菜のサラダから私はウキウキでした。

 

でもね、母の様子を見ていると

雲行きが怪しくなってきました。

 

 

カフェの椅子に座っていても、

周りをキョロキョロ。

母の好きなカゴがたくさんあったので、

目が行くのもしょうがない。

 

でも食事が来てからも落ち着きなくて。

食事も「もうたくさん」と話し、

母のごはんの大部分を私が食べました。

 

満腹、おいしかったデレデレ

 

 

 

なんだけど、

帰り道ずっと「多すぎだよね」って言うんです滝汗

 

 

 

私はなんてコスパがいいんだろう、

こんな丁寧においしくたくさんのランチ最高じゃん。

 

そう思っていた。

 

なのに、母は「多すぎ」って言う時

しかめた顔をして嫌な顔をして言うんです。

 

 

だからさ、思わず言ってしまった。

 

 

「私がおごっておいしいカフェでランチしたのに」

「あんなにおいしいごはんを食べて」

「その嫌な言い方なんなの」

 

 

すると母は

「ただ思ったことを言っている」と。

「嫌だとは思っていない」と。

 

 

 

私は母とおいしいごはんを食べて、

ただおいしいって言い合いたかったのに。

 

その期待が外れ、

そして嫌な顔で、嫌な言い方で

ただお店の文句を言う。

 

良いところを無視して、

自分に合わないところをダメだと言って。

 

私はとても嫌な気分になりました。

そして母に言い返しちゃったし。

 

 

 

 

認知機能の低下が目立ってきたから、

それにも焦りというか心配というか

イライラするような気持ちを抱えている。

 

だって同じことを病的に繰り返しているからさ。

 

そろそろ受診時かな…

 

 

 

 

私はランチを食べ始めた時は

母をカフェに連れてこれたし、

おいしいごはんが来たから

とっても楽しい気持ちだった。

 

いいお天気といい席で

とっても満たされていたのに。

 

母の言葉だけで

その楽しさを見失ってしまって。

 

楽しい気持ちは無くさなくてもいいのに、

母の言葉でかき消された気がしてしまって。

 

完全に見失った。

私のご機嫌を…滝汗

 

 

 

 

自分のご機嫌を大事に、

楽しく満たされた毎日を送りたい。

 

でも誰とも関わらずに生きたいわけじゃない。

 

家族も大事にしたい。

 

 

 

近いからこそ目の前に見えるからこそ、

大きく影響されちゃうんだよな。

 

 

そろそろ受診時かなも含めて、

母の生活を整えようかな。

 

 

今の楽しさに着目できる

その心は忘れずにいたいな~