まだ火曜日だというのに、身体がアルコールを欲していた。
帰宅したその足で駅前のトリス軒へ。
すっかり涼しくなった。日が暮れるのも早い。

昔働いていたバイト先の同僚とばったり会う。
およそ10年ぶりの邂逅、少しふっくらとして女性と2人で来ていた。
聞けば2年前に結婚したんだそうな。中国に駐在していた時に仲良くなった同僚らしく、海外駐在あるなんて世界が違うなあと感じた。

「かけちゃん、昔言ってた言葉、今も覚えてるよ」って言われ、
何を言ったんだ俺はと聞けば「未来で楽をするために今食いしばるんだ」
みたいなことを言っていたらしい。
おかげさまで最近は極楽とんぼのような生活を送っている。
今の楽は10年後の自分がツケを払うのだろうか。

「今度、川崎で飲もうね」なんて話して店を後にする。
そのまま帰ればいいのにもう一軒。
こんな歳になってホステスにちょっと入れ込んでみたり。
なににもならない不毛な行いだと理解はしていても行動が伴わず。

結句、2時過ぎに帰宅。
コンビニでおにぎりを2つ買った。
 

毎月1日の朝は社屋周辺の清掃活動。
9月、ずいぶんと日差しも穏やかで涼しかった。
もう秋だなあなんて思いをはせて、秋風のうら寂しさよ。

ふと、昔付き合っていた彼女が教えてくれた、町中華の店を思い出した。

 

 

食べログは良い。思い出にしか存在しなくなってしまった飲食店を、ちゃんと残してくれている。
きっとここで食べたときの季節が秋だったんだろうなあ。
看板メニュはレバニラっぽいんだけど、彼女は麻婆麺がおすすめだった。

初めて一緒に飲みに行ったお店はここだったなあ。

 

 

バイト先の姉さんに聞いて決めたんだっけ。
2件目はROSSOに行って飲めもしないマティーニを頼んで。
精いっぱい背伸びをしている、当時の私は19歳。

10年代前半のギリギリ昭和の匂いが残っている雑多な空気が好きだ。
電子タバコは存在せず、飲食店のいたるところで紙煙草が吸えた。
最低賃金は647円で、万SAI堂はマンガ倉庫という名で24時間営業だった。
この時代に思い入れが強いのは、大人になったばかりで何もかもが新鮮だったこともあるんだろう。

 

台湾に行っていた。
元々は同棲していた彼女と2月末に行く予定だった。
せっかくパスポートを取得したのだからという貧乏根性と、

少しのセンチメンタルを引きずって、初の単身海外旅行。

中学生レベルの壊れた英語とスマートフォンがあれば何とかなるもんだね。
全てのものが新鮮で同時に不安なこの感じは、ガラケー時代に単身東京へ行った時を思い出す。

閑話休題。

今日でタスポが終了になるそうな。
なにそれ懐かしい、平成の遺物。
そういう歳の頃はタスポ未導入の自販機と年齢確認が優しいコンビニを常に把握していた。