今回は甲野先生の講習会です。
手の使い方を2通り教えて貰いました。
1つ目は
手の第1中手骨(親指、母指球の外側)を張っておく使い方です。
オリーブの種を手のひら側の小指の付け根に置いてそれを親指ですり潰すようにする使い方。
頑張らなくても力持ちになれちゃいます。
1番目の形にしてから、男の人が全体重をかけて両腕に手を掛けて乗ってきてもビクともしませんでした。
でもこの手をやめたら途端にヘロヘロ〜って崩れました。
人に殴られそうになっても2番目の手の形にすれば簡単にサッと跳ね除けられます。
普段の生活で、そのような手の形はあまりしませんが、力を必要とする時は役に立ちます。
なぜ力持ちになれるのかというと
手の形を変えるだけで
胴周りの筋肉をうまく使えるようになるからだそうです。
後ろから暴漢に抱きつかれて襲われた時の
撃退法も
教えて貰いました。
手を振りほどこうとせずに
嫌かもしれないけど
相手の両手をガシッと自分の両手で押さえつけます。
ここが大事です。
ここで嫌だからと手を振り解こうとするのは間違いなのです。
実際にそのようにしたらいとも簡単に自分の身体の軸が崩れました。
肩甲骨を開くように背中を丸めて膝からストンと下に落ちると相手を倒すことだって出来ちゃいます。
甲野先生に暴漢役を実際にやってもらいました。
おっ これなら倒せそうだ!
そんな手応えを感じました。
でも調子に乗って
今度は座っている甲野先生を後ろから起こそうとグッと引いたら膝にきました。
「昨日は武道教室行ってちょっと膝やっちゃったのよ。」
って、らいおんちゃんに話したら
「まきばちゃんから古武術とか武道とかそういう全く縁のなさそうな言葉が出てくるのが不思議〜」
ってクスクス笑われました。
確かに。
似合わないことは慎重にやらないと危ないですね。
講習会も終わりに近づき
「何か質問とかありませんか?」
と先生。
他の方がもう誰も質問しなかったので
「乗馬をしているのですが、何か身体の使い方でこうすると良い、というような事はありませんか?」
と勇気を出して聞いて見ました。
すると先生は
2年くらい前にはじめて馬に乗った時の事を話してくださいました。
はじめて乗ったのに先生は駈歩まで出来たそうです。
さすが甲野先生です。
私がクラブで初めてお馬に乗った時は
楽しかったけど置物のように乗っているだけで何も出来ませんでした。
他の方に「普通はどのくらいで駈歩できるようになるのですか?」
と聞かれたので
「人によると思います。私は5年やってますがまだまだスムーズに駈歩が出せません。」
と答えました。
先生は
「調教が行き届いていたのもあると思いますよ」
と、謙遜していましたが
はじめてなのに動かせて後退や駈歩まで出来たというのですからやはり身体の使い方が出来ている人は違います。
甲野先生に
「乗馬にはこの歩き方が良いそうですよ。」
右、左、右、左、と足先を外側に向けながらそっと歩く歩き方を見せてくださいました。
練習してみようと思います。
今回の甲野先生のお話では
ヒモトレの効果についてのお話
そして前回の講習会の時にもおっしゃっていましたが、
「伸縮性のあるゴムのついた衣服で
身体を締め付けない事が良い」
というお話でした。
じゃあ、ゆるゆるのゴムなら良いかというと
そうでもないそうです。
ゆるゆるでも伸縮性のあるゴムのついた衣服を身に付けているのは
例えば
寝ている時に耳元でずっと囁やき続けられているようなもので、
それでは眠れないのと同じようなものなのだそうです。
それでも眠る、という事は
自分で感覚器を鈍くさせてしまうのだそうです。
そして感覚器が鈍くなるという事は
身体の機能を低下させてしまうのだそうです。
エネルギーの充電をしたり
夢を見てストレスを浄化したり
日中の身体の疲れをとったりして
寝ている間に人は
機能(内臓)や構造(筋、骨格)や精神までも修復したりするのですが
ゴムのような伸縮性のある締め付ける衣類や下着をつける事で
質の良い眠りが妨げられてしまい
眠っている間に本来自然に行えるはずの機能回復を低下させてしまうのは
とても残念な事です。
というわけで、
昼間は無理でも寝ている時くらいは締め付けるものを付けずにいると良いそうです。
そうすると寝つきも良くなるそうです。
冷え性もなくなるそうです。
低体温(35度代)の人もポカポカとしてきて体温が上がるのだそうです。
特に身体の内側、腿の裏を締め付けているのが良くないとの事でした。
さすがに昼間は難しいですが、
とても良い事を教えてもらったので
寝る時は締め付ける下着とかやめることにしました。
パジャマのズボンもゴムを抜いて紐を通すと良いそうです。
女性はネグリジェみたいなのでも良いそうです。
試してみました。
すると
すごく良く眠れるようになりました。
夜トイレにも全然起きなくなりました。
腰も痛くありません。
これはすごいです。
今回も
身体に優しい事が
たくさん学べる武道教室でした。
\(^-^)/