井上士朗の句「よい月が 出やうとするぞ 秋の暮」:十三夜(旧暦9月13日)の夜の月を栗名月と呼ぶ | 「洋ちゃん」のひとりごと

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昨日は、旧暦9月13日にあたり夜は「十三夜」、

十五夜(中秋の名月)と共に綺麗な月を見ることができるとされています。

  

私、収集の、

江戸期、尾張の俳人、尾張名古屋は士朗(城)とも呼ばれた

井上士朗の句

🔶「よい月が 出やうとするぞ 秋の暮」

を床の間に掛けました。

紹介させて頂きます。

   

時代による消耗(折れ、皺等)が大きい作品ですが大切に仕舞っています。

士朗の著名な句で書物、展覧会等で度々紹介されています。

 

※枇杷園句集

  秋 巻之三に記載されている句でもあります。

士朗の居宅(現在の東区泉二丁目近辺)の

東窓から「猿投山の新月が望まれ」詠んだ句とされています。

  

↓句の部分のみ拡大

🔶詠み

  「よい月が 出やうとするぞ 秋の暮」

↓この箱にて保管

 

(追記)

◎この句の短冊も有しています

◎連句で詠んだ句も持っています。

🔶詠み

 「よい月が 出やうとするぞ 秋の暮」

 ☟私の読みです誤読かも???

 「蓮のかわ 人もあるかぬ 苔の庭」

 「このもしき 庵や桜に さひかへり

 

(付記)

井上士朗筆の画賛「よい月が 出やうとするぞ 秋の暮」…井上士朗シリーズ№24

井上士朗筆の画賛3句「よい月が~蓮のはな~このもしき~」…井上士朗シリーズ№18

としてブログしました。

 

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(特記)

中秋の名月(十五夜)が「芋名月」と呼ばれるのに対し、

十三夜(旧暦9月13日)の夜の月を栗名月と呼ばれている。

  

これは、その時期に栗がとれるシーズンであることから呼ばれるもで、

また別名として「豆名月」「裏名月」「後の月(『のちのつき』、

あるいは『あとのつき』)」などという言い方もある。

 

現在では、中秋の名月と並んでこの栗名月もお月見を行う習慣があり、

片方だけのお月見は「片見月」として、縁起が悪いとされている。