歌人 阪正臣筆:画賛「秋のやちくさ」の歌 | 「洋ちゃん」のひとりごと

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残暑厳しい日が続いていますが、

しかし、

2~3日前から、早朝散歩中(A.M.5時30分頃に出発)

爽やかな風が吹き、若干、秋の気配を感じるようになりました。

 

帰宅後、床の間の書軸を

明治後期~大正期頃の書家で、

御歌所奇人を努められた

阪 正臣筆:画賛「秋のやちくさ」の歌

を掛けました。

     

(注)

以前にも紹介させて頂いた作品です。

阪 正臣の画賛「秋のやちくさ」

 

詠み

歌によまれ  ふみにかきし  はなをまつ  なつかしとみる  あきのやちくさ

(注)詠みは誤読しているかもしれません。正しい詠みを教えてください。よろしくお願いします。

 

 

やちくさ(八千種)(八千草)について

・多くの草。

・たくさんの種類。

 

(付記)

秋の七草は、

「萩(はぎ)、尾花(おばな)、葛(くず)、撫子(なでしこ)、女郎花(おみえなし)、

 藤袴(ふじばかま)、桔梗(ききょう)」の7種類。

  

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☟図の部分拡大

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(特記)

名古屋市博物館にて

常設展 特別企画 テーマ10 近世尾張の文化

阪 正臣展

会期:令和2年8月26日(水曜)から10月25日(日曜)

開催されています。

☟名古屋市博物館のネット内容より

・阪正臣(号:茅田ぼうでん・樅屋もみのや1855~1931)は、名古屋出身の歌人・書家です。

・幼い頃より和歌や書に親しみ、神職や華族女学校の教員を勤めるかたわら才能を認められ、

 宮内庁内で和歌に関する事務を扱う部署、御歌所(おうたどころ)に入所します。

・以降、歌人として和歌の教育普及に携わりながら、書家としても活動しました。
・特に書家としての活躍は目覚ましく、軽やかで品格がある書風は一世を風靡しました。

・女子の書写教育にも力を注いでおり、教科書の執筆も数多く手掛けています。

・これらの活躍からやがて、明治天皇の子女に和歌や書を指南するようになり、

 ついには貞明皇后(大正天皇后)、香淳皇后(昭和天皇后)の書の指南役に任じられます。

・大正8年(1919)には『明治天皇御集』の浄書を手掛け、当時の書家として最高の栄誉を得ました。
・自詠歌に絵を付したり、和歌関連の出版物の挿絵を手掛けるなど、絵をたしなむ一面もありました。