4月1日、
「平成」に代わる新元号を「令和」に決定。
日本最古の和漢集「万葉集」で、
大伴旅人の梅の花の歌の序文から引用。
「初春の令月にして、
気淑く風和ぎ、
梅は鏡前の粉を披き、
蘭は珮後の香を薫らす」
という一節から取られたものとの由。
★春の月の美しさと空気の爽やかを表現した文章。
日本の古典が元号の出典になるのは今回が初めて。
実は、私「洋ちゃん」、
「令月」と書かれた古い書軸を所有していますので紹介させて頂きます。
※以前にもブログした作品です(。
我が家に相当以前からある書軸です、
父が健在の頃、お正月頃に床の間に掛けていた記憶があります。
詠み
「嘉辰(かしん)令月歓(よろこ)び極まり無く(し)
万歳千秋楽しみ未だ央(なか)ばならず」
「かしんれいげつ よろこび きはまりなく(し)、
ばんざいせんしうたのしみ いまだなかばならず」
嘉辰(かしん)…めでたい日。よい日がら。よい時。
令月 …何をするにもよい月。よい月。時節。
万歳千秋 …千万年。永遠。いくちよ。
央(なか)ば…半ば~半分。半分ほど
意味(釈)
良き時節にあって、喜び(よろこびは)極(きわ)まりなく、
千年万年を祝っても、その楽しみは尽きることがない。
注)ネットより
「嘉辰令月歓無極 万歳千秋楽未央」(出展 『和漢朗詠集』より)
この歌は、あらゆる「朗詠」句の中で最も頻繁に用いられている。
『朗詠譜本』にも巻頭句として掲げられている。
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『和漢朗詠集』とは
平安時代中期の歌人で公卿の藤原公任(藤原北家小野宮流)が漢詩・漢文・和歌を集めた、朗詠のための詩文集。
寛仁2年(1018年)頃に成立。
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左の部分の歌について
よろづよと 三笠の山ぞ よばふなる 天の下こそ たのしかるらし
よろづよ…万世、万歳、万夜
みかさ…三笠、見事な
よはふ…よばふ、呼ぶ、叫ぶ、夜這う
なる…なり(断定)、成る
あめ…天、吾女
かる…狩る、刈る、あさる
意味(釈)
ばんざいと 三笠の山が 叫んでいる 天下泰平 人々は楽しそうだなあ…
注)ネットより
この祝い歌は、藤原公任編「和漢朗詠集」祝の和歌にあり。
(追記)
書に記載の(宮崎)利芳様は茶道の先生だと思います。