先日、
趣味で収集している、短冊・書軸の一部整理をし、
その中、まだ未紹介の作品をまとめました。
ボツボツ紹介させて頂いています。
今回は、
名古屋出身の書家で、戦前に活躍された、
恒川宕谷門の大島君川の短冊を紹介させて頂きます。
石川丈山昨の詩「題;富士山」の一部分です。
「仙客来遊雲外嶺 神龍栖老洞中淵」
仙人が来て遊ぶといわれる神聖な富士山の頂きは、雲を突き抜けて高くそびえている。
山頂にある洞窟の中の淵には、神龍が年久しく栖んでいると伝えられている。
山頂あたりは純白の雪に覆われ、ちょうど白絹(しらぎぬ)を張ったようで、立ち昇る噴煙は、その扇の柄のように見える。
まるで東海の大空に白扇が逆さまにかかっているようだ。
(15,116歩)