糟谷磯丸シリーズ」№9、最終回です…題:民はほね~~~(掛軸) | 「洋ちゃん」のひとりごと

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私「洋ちゃん」現役の頃に、 

江戸時代中~後期の渥美の歌人、

糟谷磯丸の「まじない(呪い)歌」に興味を感じ、その作品収集をしていました。

田原市博物館や渥美資料館等の、磯丸ゆかりの地にも訪ねています。


収集している作品を整理しながら

ぼつぼつと(ゆっくり)「糟谷磯丸シリーズ」として紹介させて頂いています。

 

「糟谷磯丸シリーズ」№9、最終回…(掛軸)


この和歌はネット上でも紹介されています。

磯丸が最初に歌才を認められた有名な和歌です。

          
詠み方

 民はほね ひ路ける御代は 地守にて

   君はおおぎの かなめなりけり  磯丸

*たみはほね ひらけるみよは 地かみにて

    君は扇の かなめなりけり

☆この歌(☝)について、ネットに下記のように記載あり。

            記

この歌は将軍に謁したときに詠んだとも、芝山大納言家で詠んだともいわれている。

最初に磯丸の歌才をみとめたのが井上彦馬だったというから、国学の影響はあったことだろう。

・しかし封建時代、それも辺境の地の一般庶民にまでこのような思想が行き渡っていたことに驚く。

・情報が限られていたことで、かえって骨太の思想が形成されたと考えられなくもないが。

 

 

 糟谷磯丸(1764~1848)

 

・江戸時代後期の歌人。
・宝暦14年5月3日生まれ。

・三河・伊良湖の漁師。

・40歳ちかくで文字を覚え,芝山持豊,新見正路の指導をうける。

・平明な歌風で多作し,歌は病気・災厄よけとして庶民に信仰された。

・嘉永元年5月3日死去。85歳。

・名は別に貞良,磯麿。通称は新之丞,半之丞。


(9,167歩)

 

⇒令和元年8月3日に

  Y市歴史民俗資料館へ寄贈しました