昨日(22日)、岡本太郎作の梵鐘のあるお寺として知られている
天長山 久国寺(北区大杉三丁目)
山門禁葷酒(さんもんきんくんしゅ)≪葷酒 (くんしゅ)山門に入るをを禁ず≫
意味は、
肉や生臭い野菜を食べたり酒を飲んだものは、修行の場に相応しくないので立ち入りを禁ずる
※「葷(くん)」とはなまぐさい野菜や肉のこと。
禅宗の寺院の門前に建つ。
天長山 久国寺の由緒等について(区史シリーズ 北区の歴史等より引用)
曹洞宗
慶長年間(1596年~1615年)ごろ、長国守養が、
徳川家康の守護仏出世勝利開運聖観世音菩薩
を三河の法蔵寺からもらい受けて楠山久国寺を創建した。
寛文三年(1662年)の時に安祥長盛和尚が現在の場所に移す。
この時、名古屋城の鬼門除けとして、本丸天長峰の名を取って天長山と改めた。
※鬼門…鬼が出る方角。
尾張藩主等の葬儀の際は、棺休みの場所であった。
過去二度の火災(天明年間)にあったが再建される。
戦災で全壊したが、近代的な寺院として再建された。
本尊は行基の作、別堂の「子育観世音菩薩」は、弘法大師の作という。
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境内にある岡本太郎が1996年に制作した
梵鐘「歓喜の鐘」について
独創的な形をした圧倒的な存在感がる鐘は、マンダラをイメージしており上部には無数の角のように腕を突き出した人間、下部には瞑想する仏、動物や魚、妖怪など森羅万象が表現されている。
鐘をつけば、角が共鳴し複雑な余韻がいつまでも鳴り響く。