江戸時代中・後期の俳人で、
「尾張名古屋は士朗(城)で持つ」と言われた、
井上士朗の画賛句です。
(私の収集品です)
軸装です。
10日程前に床の間に架けました。
古い作品でシワ・汚れが多く相当老朽化していますが私の大切な収集品です。
士朗の句はユーモアもあり大好きです。
私の若い頃に手に入れた作品です。
・「夏の月」を詠んだ句ですが、
飾る時季としては少し遅くなりました。
・‘句の意味”が今一つ???のため悩んでいます・・・お教え下さい。お願いします
詠み
夏の月
ぬれぬれしくも
見ゆるかな
朱樹士朗
ぬれぬれの意味???
(注)ぬれぬれは「ぬらぬら」と同じと解釈
広辞林より
「ぬらぬら」・・・滑滑
なめらかで、すべるさま。
態度がはっきりせず、つかめどころのないさま。
↓
夏の月は少しボヤケケている感じがします
(冬の月は明るく輝いている)
この句は
「枇杷園句集」巻之二 “夏月”
に記載されています。
井上士朗(1742~1812)
江戸中・後期の俳人。
初号支朗。別号,枇杷園,朱樹叟。
尾張(愛知県)守山の人。
俳諧を加藤暁台,国学を本居宣長,絵画を勝野范古,平曲を荻野検校に学ぶ。
俳諧では,「尾張名古屋は士朗(城)で持つ」と俗謡にうたわれ,夏目成美,鈴木道彦と共に寛政三大家の一人に。
編著 は『枇杷園句集』(1804),『枇杷園句集後集』(1808),『枇杷園随筆 』(1810),『枇杷園七部集』(1~5編)に収められる。