横井也有の半切句賛(雪中図・南龍画)《也有 その16》 | 「洋ちゃん」のひとりごと

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今日(14日)は成人の日です。

 朝から、雨が降り、小寒くあいにくの一日です。

今日、国立競技場で行われる‘高校・サッカー”は雪の影響で順延になりました。


今朝、床の間に横井也有の半切句賛(雪中図)を飾り楽しみました。 (私の収集品です)


横井也有は、江戸時代中~後期の尾張藩の重臣で俳人です。


私「洋ちゃん」は若い頃から也有の作品を収集しています。

真贋については、あまり気にしていません。

句を数j日かけてでも、読み下しながら楽しんでいます。

この掛け軸も、

・相当な時代を経ているため本紙(表装)の状態は悪く黒ずんでいます。

・しかし、私「洋ちゃん」は状態については気になりません。


・かえって、古いままで消耗した状態のままの作品の方が好きです。

 ※ 近年、博物館等では表装をやり直したり、洗いに出したり、修繕等を施した作品が多くあり残

  念な思いをしている私「洋ちゃん」です。


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句の詠み方
 おもしろし 

   しぐれのまこと  

        雪のうそ   野有


この句について「名古屋叢書三編」

     第十六巻 横井也有全集・上

で調べました。

 66ページ 句の番号457に

   蘿葉集・賛物部

  雪中はせをの絵に

面白し 時雨のまこと 雪のうそ

 …この軸と同じ句が記されていました。

はせをとは芭蕉をいうのでは???

也有は芭蕉の‘蕉風”の流れを受けた俳人です。

(先日「芭蕉展」を鑑賞して確認しました)


よって、芭蕉と何か関連のある句???




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落款に、

南龍画と記されています。

南龍について調べましたが???です。


しかし、ネットに次のようにあり。

南柳斎、南龍斎と号す。

本業は紺屋(染物屋)の上絵書きであった。

江戸実景図が 存在するのも、さこそと肯かれる。司馬江漢らの洋風画家の影響を受けた天明、寛政期 の作品であると考えられる。

柳文朝画の落款に、南柳斎の朱文方印が捺されている。


横井也有と「南柳斎」とは同じ江戸中期に活躍している。

南龍=南柳斎か???


時雨

初冬

朝時雨/夕時雨/小夜時雨/村時雨/北時雨/片時雨/時雨雲
時雨傘/時雨心地/時雨の色/月時雨/松風の時雨
冬の初め、降ったかと思うと晴れ、また降りだし、短時間で目ま
ぐるしく変わる通り雨。この雨が徐々に自然界の色を消して行く。
先人達は、さびれゆくものの中に、美しさと無常の心を養ってきた。

芭蕉の時雨の句です(ネットより転写)

一時雨礫や降て小石川 芭蕉 「江戸広小路」
行雲や犬の欠尿(かけばり)むらしぐれ 芭蕉 「六百番俳諧発句合」
草枕犬も時雨るかよるのこゑ 芭蕉 「甲子吟行」
この海に草鞋(わらんぢ)捨てん笠時雨 芭蕉 「皺箱物語」
新わらの出そめて早き時雨哉 芭蕉 「蕉翁句集」