井上士朗の句《士朗 その21》;(初雁のおのが空問う夕暮れや)先日、知り合いの方から、 ‘井上士朗”の色紙の句、 詠み方「初雁の おのが空問う 夕暮れや」を見せて頂きました。 その方より、 私のブログで皆さんに紹介して下さいと依頼されました。 この句は、 枇杷園句集 巻乃三 秋 に記載されています。 季語…秋(初雁) 句意 「初雁が空を飛んで行く。 かれら(雁)は自分の飛ぶべき空を探し求めているのだろう。 西の空には夕日が沈もうとしている」という意。 初雁の飛ぶ夕焼け空を見て淡い悲しさを覚えた句です。 秋の夕暮れ時の感傷を読む。 「問ふ」は「飛ぶ」と解す。