今日(29日)から名古屋市博物館で開催の
企画展「(松尾)芭蕉展」に行きました。
しかし、初日の関係か会場内は混雑。
入場して鑑賞するのを断念して、
博物館の講堂で催される講演会を聴取してきました。
講演会のタイトルは「芭蕉 二つの顔」で
講師は田中善信様(白百合女子大学名誉教授)です。
※芭蕉の知らない一面を聴取
これから、芭蕉の句を詠む際には「二つの顔」を想像しながら楽しみたい気持ちに!!
要旨をメモってきました
松尾芭蕉(寛永21年(1644年) - 元禄7年(1694年))
1677年(33歳)、俳諧師の免許皆伝となり、江戸俳壇の日本橋に居を定める。
しかし、プロの俳諧師になったとはいえ、俳句の指導だけでは生活が苦しいので江戸に出て僅か5年程で、副業として4年近く神田上水の水道工事の工事作業を請け負い財力を得る。
貧しい生活に耐えながら黙々と俳諧に精進していた、というのが従来描かれてきた芭蕉像であった。
しかし芭蕉の実像は大きく異なっている。
芭蕉は決して貧しくはなく、むしろ羽振りがよかったといってよい。
芭蕉の甥に桃印がいて、桃印は芭蕉の妾・寿貞と駆け落ちした。それに怒り桃印を殺害したという逸話も聴取・・・。
結論
芭蕉は俳聖と俗人の二つの顔を有していた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(付記)
松尾芭蕉の五編の紀行文について・・・。
1.野ざらし紀行 41歳~42歳
貞享元年8月から翌年4月まで(9ヶ月)
2.鹿野旅行 44歳
貞享4年8月
3.笈の小文 44歳~45歳
貞享4年10月から翌年4月まで(6ヶ月)
4.更科紀行 45歳
貞享5年8月
5.奥の細道 46歳
元禄2年3月から同年9月まで(6ヶ月)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
左)チケットです。