先日、
「名古屋周辺の古道・街道」に関する講座を聞いてきました。
講座で「善光寺街道(下街道)の道標」について説明があり。
自宅から徒歩で15分程にある道標であり、私は幼少の頃からその存在を知っています。
「善光寺道及びその道標」等について紹介させて頂きます。
・善光寺道(下街道)は江戸期の街道です。
・東区の鍋屋町(現在、泉三丁目)から北に曲がり
大曽根、矢田・庄内川を渡って勝川・明知を経て、
内津峠を越し、多治見市を経由して中山道大井宿に至ります。
道標について
鍋屋町筋の東端を北に曲がる角に道標が建っています。
昔から、この角は「佐野屋の辻」と呼ばれています。
この辻の南西角に道標(道しるべ)には、
西に行く方を「☜京大坂道」
東北に行く方を「☜善光寺道」
と記してあります。
※ 西は鍋屋町から五条橋を渡って京大坂へ。
北東は大曽根・勝川…を経て善光寺へ。
この道標は、道路拡張により、現在は少し東に移設されており
当時のものでなく、裏側に「いれば業加藤新兵衛」と記してあります。
※明治10年、歯科医の加藤氏が私財で建立したものです。
佐野屋の今昔
(佐野屋は、酒・味噌・しょうゆを扱う大店でした)
名古屋城築城のころ(400年ほど前)丹羽郡千秋村佐野(現在の一宮市千秋町)から二人が現在の地に移ってきました。
辻の、北西角に「酒佐野屋(清左衛門)」
東南角に「味噌佐野屋(与右衛門)」を開業し、共に繁盛し豪商となりました。
それで『佐野屋の辻』と呼ばれるようになる。
酒はすでに廃業しているが、
味噌は大正8年に浄心へ工場を移すまでこの地で製造していたが、現在は(株)キッコーナに引き継がれているそうです。