明治時代の児童文学作家、
巌谷小波(いわやさざなみ)の句、
「物臭太郎 如何にや年は 暮んとす」 小波
の色紙です。
(私の詠み方で、私の収集品です)
「 ※物臭太郎 如何尓他年八 暮ん止寸」
経年の汚れ、色あせ等の消耗は大きいですが大切に保管しています。
物臭太郎は、
室町時代の御伽草子(おとぎそうし)の一つです。
作者不詳。二巻。
無類のなまけ者が和歌や連歌の功徳によって、
上臈の女房に対する恋を成就させ、また立身出世するという話です。
≪上臈(じょうろう)…年功を積んだ身分の高い人。上流の人≫
物臭太郎の筋書きにピッタリの‘句”だと思っています。
巌谷小波の句は結構楽しく好きです。
巌谷小波の略歴
明治3年(1870年)
~昭和8年(1933年)9月5日
東京都出身
父は書家の一六
幼時から文学に親しみ、ドイツ語も学ぶ。
明治24年(1991)『こがね丸』を発表し、以後児童文学に力を注ぐ。
後年は早稲田大学講師、文部省の各種委員などを歴任。
『日本昔噺』『世界お伽噺』など童話の編纂も多い。