明治天皇が明治43年(1910)に詠まれ、御歌所寄人 阪正臣謹書の軸装です。
詠み方
明治天皇 御製 文
みじか(短)くて ことのこころ(心)の とほりたる
ひと(人)のふみこそ よ(読)みよかりけれ
茅田小民阪正臣謹書
御製(ぎょせい)とは、
天皇や皇帝、また皇族が手ずから書いたり作ったりした文章(政令の類は除く)・詩歌・絵画などをいう。
日本では、御製というと一般に天皇が詠んだ和歌のことをいうことが多い。
謹書
つつしんで書くこと。
書画などの署名のあとに添えて用いることもある。
阪正臣 ばん-まさおみ の略歴
1855-1931明治-昭和時代前期の歌人,書家。
安政2年3月23日生まれ。
権田直助,高崎正風(まさかぜ)にまなぶ。
宮内省にはいり,華族女学校教授,御歌所寄人をつとめる。
優雅な仮名をかき,女学校用習字教科書に筆をとった。
昭和6年8月26日死去。77歳。尾張(おわり)(愛知県)出身。
号は茅田(ぼうでん),樅屋。戸籍上の姓は坂。
⇒25年3月11日に、
K市〇〇記念館へ寄贈しました。