丹羽 花南(賢)筆の「四君子」掛軸です。
(私の所有です)
読み方・・・略
蘭、竹、菊、梅の四種を、草木の中の君子として称えた言葉。
それらを全て使った図柄、模様。本来、君子は徳と学識、礼儀を備えた人を指し、文人はみな君子になることを目指した。
気品の高い美しさから、中国 宋代 より東洋画の画題としてよく用いられ、春 は蘭、夏 は竹、秋 は菊、冬 は梅と、四季 を通じての題材となる。
蘭はほのかな香りと気品を備え、
竹は寒い冬にも葉を落とさず青々としている上、曲がらずまっすぐな性質を持っている。
梅が早春の雪の中で最初に花を咲かせる強靱さ、
菊が晩秋の寒さの中で鮮やかに咲く姿が好まれた。
丹羽花南
尾張藩士。名は賢、字は士覚。又は大受。丹羽常の長。
大政奉還の動乱に活躍、性洒落風雅を尊び小説を口占し画筆を弄す。
明治11年(1878)歿、33才。