転勤する彼から餞別のお返しで靴下をもらった。

みんなからいつまで出勤するのかと尋ねられ、なんかいついなくなるか尋ねられてるみたいだなあと少し不満顔。
とんでもないよ、みんなお別れが嫌だから気になって尋ねてるんだよ。いなくなって喜ばれた前のSさんの時なんか誰もそんな事も尋ねず無視していたじゃないかと伝えた。彼は気持ちよくなったようだ。
機嫌を直した彼は、若い彼にいなくなればどうなるこうなると教えてる。もう若い彼は泣きそうなほど心細げ。一昨日までのんびりバイトのように育てられていたのが、急に社員としての責任ある仕事を求められ、しかも教えてくれる先輩は今月でいなくなる。いよいよ焦ってるサブマネージャーが厳しくなるだろうと皆が心配してる。
人も足りなくなり新人が1人前になるまで、負担が増えるかもしれませんがよろしくとも言われた。
途中で店長がやってきてやむなく調理場で辞令交付。人もいなくて立会は俺がやるよと横で聞いて拍手してあげた。少しでもこの職場へ遊びに来ることの壁を低くしてあげたい。早くまた戻ってこいよと言葉をかけたら、店長もまたこれは自分のスキルアップの経験だと思って向かってくださいと言葉をかけた。
手形店に挨拶したら売り場は今より小さいが、社員は二人しかいなくて交代の休みの中、生魚をやって塩干物もやることになるという。パ━トバイトも近くの秋大生が多く忙しい盆暮れは帰省するので人が足りないそうだ。彼の口ぶりの端々にはここにいたかったなあと言う思いが伝わる。
手形は近いから顔見に行くよというと、いや僕のほうが頻繁に来ますからと答えてる。彼にはここが学生から就職したふるさとのようなものだ。気軽に遊びに来てほしい。