今日は2008年に秋葉原の交差点に車を突っ込んで多数の死傷者を出した日から12年の命日だそうだ。僕にとっての記念日は忌まわしい記録の日だった。でもそれから数年後、最初に東京で勤めた先はあの交差点横の高層ビルだった。交差点から駅に向かう角に高さ150mの高層ビル。その2階のコンベンションホールと7階会議ルームを運営する会社だった。

2度目の歩き、目についたのは庚申塚。他県は知らないが秋田市にはやたらこの石碑が多い。昔、庚申様と言って流行った風習があったと言う。体の中の虫がその人の悪事を神様に報告する日だから、寝ないで防ぐ?なんとも梅津かずおの世界だ。いろんな石碑が立てられたらしい。
結局僕は秋田の町を散歩しながら東京で歩いた景色を探しているようだ。庚申塚は巣鴨のお婆ちゃんたちの通りを突き抜けると、都電の庚申塚駅があった。当然立派な石碑が立っていた。ここで都電に乗れば黙ってても早稲田駅まで帰れたろうが、知らない街は面白い。ドンドン先へ進んだ記憶の中にあるのは滝野川の亀の子たわしの本社で見た大きい亀のたわし。靴の泥をとるたわしだそうだ。ゴルフ場で使われそう。
その近くにあった大正大学は坊さんの学校。さざえ堂はグルグル回っててっぺんで仏様を拝んできた。1階の入り口に紐が下がっていたのは、上まで上がれない方がここで紐を掴めば上のご本尊に繋がれるらしかった。