S&M、V、四季シリーズを読破して、ようやく辿り着いた『φは壊れたね』 | 本との出会いは、師との出会い。

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智慧は、先生から指導されて身につけるものではなく、自ら学ぶものです。ですから、先生が本であっても、生徒の意欲が高ければ、学習の成果が期待できます。書店には、素晴らしい先生方が、時代を超えて、いつでも待っています。

 S&Mシリーズ、Vシリーズ、四季シリーズを読破して、ようやくGシリーズに辿り着きました。この旅は、いつまで続くのやら(・・?

 Gシリーズのオープニングに当たる『φは壊れたね』を読了しました。Vシリーズや四季シリーズでは、独特のスタイルに抵抗を感じましたが、Gシリーズは、普通で、読みやすいです。

 改めて読んでも全く色あせない森先生入魂の作品『すべてがFになる』、それに対して個性的な登場人物たちに違和感ありまくりの『黒猫の三角』と比較すると、落ち着いた性格と思われる山吹の視点を中心に描かれる物語は、終始一貫して静かに進行します。
 「もしかしたら本格推理?」という言葉が浮かびましたが、やはり叙述と言っても良いギミックがありました。おそらく森先生が書きたかったことは、エピローグに集約されており、それは考えさせられるテーマだとおもうのですが…

 おそらく、このシリーズの見どころの一つは、登場人物の成長なのだと思いますが、実は、φに続く、θを途中まで読んで、意欲が減衰してしまいました。読みたいという気持ちが高まってきたら、再開したいと思います。


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