聞く力 | 本との出会いは、師との出会い。

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智慧は、先生から指導されて身につけるものではなく、自ら学ぶものです。ですから、先生が本であっても、生徒の意欲が高ければ、学習の成果が期待できます。書店には、素晴らしい先生方が、時代を超えて、いつでも待っています。

聞く力―心をひらく35のヒント (文春新書)/文藝春秋

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この本を読んで思ったこと…「聞く力」をは、自分のために鍛える力ではなく、「相手の生きる意欲を取り戻させる力」なのではないかということ、つまり、社会の中で、自分が存在する意味を証明することができる力なのではないかということ、みんなの「生きる意欲」が向上すれば、社会が良くならないはずはない、誰かがやろうとしている全体最適を、自分の利益のために妨げるようなネガティブな発想ではなく、第3の案を模索するようなポジティブな発想がでてくるようになるはずである。これは、私が勝手に感じたですけれども…
2015/10/03 08:55

私は、同僚の悩みを聞かされることが少なくないのですけれども、『嫌われる勇気』で岸見先生が仰っているように、人の悩みは、人間関係の悩みなんですよね。そして、私が打ち明けられる悩みのほとんどが「相手に代わって欲しい」という悩みなんです。「人を変えることはできない」と言われることが多いですけれども、私は、「相手を変えたいと主張する人は、相手を理解していない。」と感じます。相手に変わって欲しいなら、まず相手の境遇を理解し、なぜ、変えて欲しいと思うような行動をするのかを知ることが先決だと思うのです。
2015/10/03 10:04

鶴瓶さんが仰った「トークは生のもの」という言葉を受けて阿川さんが、綴った話…「音符の決まっているクラシック音楽を、なぜ人は繰り返し聞こうとするのか。同じ演目の芝居を、どうして観客は喜んで何度も観に行くのか。それは、日によって違うからです。その日の気分、その日の体調、その日の観客によって、演者が自分でも驚くほど違うパフォーマンスを見せることがある。」だからこそ、私たちは、日々成長する相手と繰り返し話すことを楽しむことができるのでしょうね。そして、日々成長する人ほど、相手を飽きさせない。
2015/10/03 12:44

×KAKAPO
ハンマー投げの室伏広治さんの話も素晴らしい。「勝利主義ではなくて、純粋にハンマーを追及していくと、いろんなものが見つかるんですよ、ほんとの投げ方も見極められるようになってきますし、自分の内面が読み見えたり、高めるようなものがあったり、距離以外にも成長しているところはあると思うんですよね。」という話… 自分の内面を知ったり、高めたり、成長したかったら、何かを徹底的に追及していくことが大事なんだなと…利益とか、目に見える成果を目的とするのではなくて、自分自身の成長を目的として、何かを追及する…
2015/10/03 15:39

結局、聞く力とは、総合力なのではないでしょうか?相手が話す言葉(専門用語も含めて)、相手が住む世界(業界)、相手が課題だと思っていること、相手のビジョン、相手の信仰などを理解しているか、説明していただくことでイメージすることができなければ、自分の世界と対比して考えることができないからです。だから、城山三郎さんや、遠藤周作さんは、凄いんですよね。
2015/10/20 05:40

視聴者や読者が聞きたいことを無理に引き出そうとするよりも、インタビュイーが話したいことを気持ちよく話してもらう方が、結果的に視聴者や読者が得るものも多いということがあるかもしれませんね。
2015/11/07 10:47

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