二重標的 | 本との出会いは、師との出会い。

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智慧は、先生から指導されて身につけるものではなく、自ら学ぶものです。ですから、先生が本であっても、生徒の意欲が高ければ、学習の成果が期待できます。書店には、素晴らしい先生方が、時代を超えて、いつでも待っています。

二重標的(ダブルターゲット)―東京ベイエリア分署 (ハルキ文庫)/角川春樹事務所

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 ドラマ『隠蔽捜査』を観たことを切欠に原作『隠蔽捜査』『果断(隠蔽捜査2)』『疑心(隠蔽捜査3)』『初陣(隠蔽捜査3.5)』読んだところ、とても面白かったので、今野敏さんの他の作品も読んでみようと、これもドラマで観たことがある『ハンチョウシリーズ』を仕入れてきた。

 次々と息つく暇もなく連続して起こる事件。捜査中に発生する本庁や他の所轄の刑事とのつばぜり合い。離婚した妻が連れていった娘と交わした誕生日の約束。その中で懸命に生きる班長(安積)が魅力的に描かれている。

 内容は、ネタばれしないようにBOOKデータベースの紹介文を借ります。
 「東京湾臨海署(ベイエリア分署)の安積警部補のもとに、殺人事件の通報が入った。若者ばかりが集まるライブハウスで、30代のホステスが殺されたという。女はなぜ場違いと思える場所にいたのか?疑問を感じた安積は、事件を追ううちに同時刻に発生した別の事件との接点を発見。繋がりを見せた二つの殺人標的が、安積たちを執念の捜査へと駆り立てる―。ベイエリア分署シリーズ第一弾。」そうなんです。やっぱりシリーズものは、第一弾から読まないとね。

 私が読んだことがある警察小説は、ジャンルの中でも独創的と言われている横山秀夫さんの作品と前述の『隠蔽捜査+2~3.5』だけなので、それらと比較してしまうと気の毒なのかもしれませんが、この『二重標的』は、ありふれた刑事ドラマのシナリオを読んでいるような感じがしました。とは言っても、後8冊の安積班ものを仕入れてしまったので、隠蔽捜査のような盛り上がりを期待します!

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