「愚行録」と「ある男」 | Pessimistic Optimist

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徒然の想いと出来事

今週も時間を見つけては、アマプラで、存在すら知らなかった面白そうな映画や、公開時気になっていたけど見逃した映画等を、物色して、既に4本程鑑賞しました!!

 

その中で非常に印象に残った2作品が、偶然にも主演と監督が、同じでした(;^ω^)

 

「愚行録」「ある男」という作品です。

 

2016年作の「愚行録」、2021年作の「ある男」、共に主演は、妻夫木聡で、監督は石川慶という人が務めています。

 

両作とも強烈な社会の闇、社会弱者的背景がベースにあり、非常に重苦しく緊迫感が継続する作りになっていて、決して後味の良くない、むしろ悪い終わり方が、ある種秀逸とも言えます。

 

石川慶監督の独特な視点、演出センスが光っていると思います。

 

主演の妻夫木聡も、両作共に非常に敗退的な抑えた演技を主に、内に秘める闇や怒りを見事に表現していて、改めて、イイ俳優だな~と見直す程でした。

 

女優陣も「愚行録」では、満島ひかりの存在感が怖い位凄くて、「ある男」では、安藤サクラが盤石の存在感を魅せてくれます。

 

主演の妻夫木以外では、多分監督のお気に入りなのでしょうが、眞島秀和が両作共に、重要かつ何とも嫌な奴役で出演していて、作品全体に流れる悪気のない不条理さを代表して表現しており、非常に良いスパイスになっていると思えました。

 

ストーリー的にはシンプルと言えばシンプルなので、敢えて触れませんが、ミステリー要素も上手く加味され、しかし本質はそこにないという、超社会派且つ、おどろおどろしい人間の内面をえぐる作品として、両作ともに非常に見応えのある秀作でした。

 

こうした秀作が自宅で好きな時間に、DVDを借りに行く事もなく鑑賞出来るというのは、本当に有難いですね~(*^^)v

 

 

愚行録

 

ある男