ブレット・トレイン | Pessimistic Optimist

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徒然の想いと出来事

先週になりますが、頭を完全に休ませる意味で・・・って、それ程頭を使っている訳ではありませんが・・・取り敢えず、そんな感じで観に行くのに、最適と思われるアメリカ映画を劇場鑑賞してきました。

 

ブラッド・ピット主演の「ブレット・トレイン」という作品でした!!

 

何故か舞台は日本であり、尚且つ作品の大半の時間が東京発京都行きの新幹線の中という設定で、その新幹線に各国の殺し屋が大挙同乗しており、シッチャカメッチャカの殺し合いが繰り広げられるという、設定からして有り得なさ過ぎる荒唐無稽な1作です(;^ω^)

 

日本なのに全く日本らしくありませんし、新幹線に至っては外見から、内装迄滅茶苦茶で、どうも夜中に出発する新幹線みたいで、東京発の時は夜にも関わらず京都に着く頃には夜が明けているという設定!!

 

そして何故か京都が終点みたいで、その先に列車が進むと線路が無くなり、田舎へ脱線しながら突っ込んでいくというクライマックスにも笑えます。せめて大阪位迄は、新幹線が来て欲しかったですが(笑)

 

しかし、映画としては、その荒唐無稽さも幸いして、文句なしに、B級映画、ここに極めたり!!という感じで面白かったです!(^^)!

 

予告を観た段階では興味が湧かなかったのですが、調べてみると監督がデヴィッド・リーチという人で、あの名作B級映画「ジョン・ウィック」シリーズ3部作の産みの親だった事で俄然興味津々になりました。

 

デヴィッド・リーチは制作者として「ジョン・ウィック」3部作以外にも、やはりB級傑作である「Mr.ノーバディ」を産み出しています。

 

又、監督としては「アトミック・ブロンド」「デッドプール2」「ワイルド・スピード スーパーコンポ」をディレクションしており、こうしてみると全く意識していませんでしたが、彼の制作や監督による作品を殆ど全て観ており、そのどれもが好きな作品としてインプットされています。

 

心に響く感動作というのは1作も無いのですが、どうせ作り物映画として楽しむなら、これ位弾けて欲しいよね~と満足させてくれる作品ばかりで、結局自身にあるヤンチャさや遊び心的な感性に響く映画を作ってくれる人という気がします。

 

という事で、今作も、かのB級名作「パルプ・フィクション」を感じさせる部分もあったり、勿論「ジョン・ウィック」の殺し屋稼業の壮絶さも加味され、最初から最後迄、飽きさせません。野暮な警察とは無縁ですし。

 

主演のブラピは、今作でも肩の力が抜けた非常に良い芝居をしていますし、真田広之も久々にアメリカ映画においても、カッコイイ役回りで登場していて、設定のおかしさは別にして非常に良い感じでした。

 

あと、マイケル・シャノンアーロン・テイラー=ジョンソンという以前から注目している俳優もイイ味を出していますし、何より、主演級ビッグネームである、サンドラ・ブロック、チャイニング・テイタム、ライアン・レイノルズといった面々がカメオ出演しており、ぼ~と観ていると見逃すかもしれない登場振りも笑わせてくれます。

 

荒唐無稽な設定と、日本ではない日本を頭を休めながら楽しむには、最適の映画として密かにお薦めです。にしても劇中に登場する、霧に霞む米原駅は何とも情緒があり、これは現物より遥かに良いです(笑)