カンヌのパルムドール受賞作「落下の解剖学」
今日観てきました。
期待通りのすばらしい作品だったんですが、
どこまで書いてよいものだか・・・と思案中。
ところで、
カンヌにはパルムドールのほかにも、素晴らしい演技をした犬に与えられる
「パルムドッグ賞」というのもあって、こちらも受賞したんですよ。
視覚障害者の息子の補助犬スヌープを演じた
ボーダーコリー犬のメッシです!
今日は、(「落下の解剖学」の前に)
今までの映画のなかで印象的だったワンちゃんたちのことを書こうと思います。
私がパルムドッグ賞のことを知ったのは15年前のこの映画。
ホルテンさんの飼犬モリーは、さほどストーリーにはからまないんですが
モリーがちょっと画角のすみに映るだけで、画面の魅力が倍増。
だっこされてるポスターを見て即観ようと思った人、
私だけじゃないと思います。
モリーは2008年のパルムドッグ(正確には審査員特別賞なので次点です)
2019年のパルムドッグは、「ワンハリ」でブラピがトレーラーハウスで飼っていた
アメリカン・ピット・ブルテリアのブランディ。
ボロ家で雑なエサをもらってたオッサン顔の犬でしたけど、
雌犬で、上の画像には「Sayuri」って書いてありますね。
さゆりちゃん、でしたか~!
2016年のパルムドッグは「パターソン」のマービン。
アダム・ドライバーの愛犬で、彼の日々のルーティンにしっかりつきあっています。
けっこう出番も多かったです。
マービンを演じたのはブルドッグのネリー。この子も女の子でした。
「アーティスト」はサイレント映画なので、人間にも言葉はありません。
なので「演技」に関しては人も犬もさほどかわりません。
ジャックを演じたアギーはたいへんな芸達者ぶりで2011年のパルムドッグに選ばれました。
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パルムドッグの受賞作品は、必ずしも日本で公開されるものではないので、
ここからは、それ以外の俳優犬を紹介します。
犬が主役級の映画だと、子犬・成犬の違いだけでなく
場面によって何匹かを使い分けることは普通のようで、
ここでも3匹のグレートピレニーズがベル役で登場するのですが、
そのうちの演技パート専門のガーフィールドという女の子が人間以上に上手いの!
仕草や表情でセリフが聞こえてくるよう。
(多分上の真っ白い子のような気がしています)
ハチ公とかマーリーとか犬の映画、けっこう見ていますが
この子がピカイチだったので、メジャーではないですが、あえてこれを選びました。
ちなみに「名犬ジョリー」と同じ原作で、戦時中のアルプスが舞台なので
わりと過酷なストーリーです。
「GotG3」には モフモフでうるうるの瞳の小動物が何匹も登場するので
動物好きさんは必見!
「宇宙犬コスモ」はスプートニクで初めて宇宙に出たライカ犬がモデルで
出番は少ないですがすごく印象的な役柄です。
ただ、スレイトという本物のワンちゃんが演技するわけではなく
ほぼCG処理みたいですね。
「人生はビギナーズ」でユアン・マクレガーが飼うことになったアーサーを演じたのは
ジャック・ラッセル・テリアのコズモで、
「アーティスト」のアーギーと同じ犬種ですね。
この2作品の公開時期が近かったので、パルムドッグ賞のライバルだったらしいですよ。
「ちょい役」だったら
監督やスタッフの愛犬を使うことも多いみたいですが、
コズモとアーギーは、いろんな仕事をしてるプロの俳優犬のようで
「きちんとした芝居ができる子」たちなんですね。
今日はこの辺にしておいて、次は「落下の解剖学」を書きます。
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