映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME3」 2023(令和5)年5月3日公開 ★★★★★

(英語: 字幕翻訳 林 完治)

 

 

青字の部分はロケットの過去シーンとなります)

 

檻のなかでおびえているアライグマの赤ちゃんたち。

大きな手がつっこまれ、そのなかの一匹をつかもうとします。

涙うるうるの赤ちゃんグマの瞳・・・・・

 

今のロケットがいるのはガーディアン本部のノーウエアで

ピーターの音楽プレーヤー、ズーンを勝手に持ち歩いて 音楽を聴いています。

サノスとの戦いで死んだ(とおもわれる)ガモーラのことが忘れられず、

廃人同様になったピーターのことを、みんなが心配しています。

 

突然、ロケットの部屋の窓からなにかが突入してきます。

その正体は、あの金ぴか星人アイーシャの作り出したアダム・ウォーロック。

 

 

ノーウエアのなかを暴れまわったあげく、

最後はネビュラに刺されて逃げていきますが、こちらも被害甚大。

ロケットが瀕死の重傷を負うのですが、医療パックで治療しようとしても

うまくいかず・・・

これは過去にロケットの体が改造されたことが原因のようです。

 

「89p13」という識別番号のアライグマの赤ちゃんは

ハイエボリューションから改造手術を受け、檻に戻されます。

痛くて寂しくて涙を流す赤ちゃんを、となりの檻の

カワウソ、ウサギ、セイウチたちが励まします。

「大丈夫、私たちがついてる」

 

 

4匹はそれぞれに改造手術で高知能を与えられ、言葉もしゃべることができます。

青い空に憧れ、ハイエボリューショナリーのめざす

「完全な世界」へ行くことを夢見ています。

 

識別番号でなく、仲間内で通じる名前もつけ

カワウソが「ライラ」、セイウチが「ティーフス」、うさぎが「フロア」、

そしてアライグマの子どもは「ロケット」を名乗ります。

「友だちがいるのって、すてき!」

 

 

ピーターはロケットの命を救うため、

彼を改造した「オルゴ・スコープ」を目指します。

潜入するためのアシストに宇宙海賊ラヴェジャーズが現れますが

なんと、そのなかに死んだと思っていたガモーラがいてびっくり!

ただこのガモーラはクイルと出会う前のガモーラなので

彼の記憶はなく、全くの別人格でした。

 

また冒頭にでてきたアダムがロケットを奪還できなかったことで

ハイエボリューショナリーから

ソヴリン人(金ぴか星人)のアイーシャは強迫を受けています。

 

ピーターたちは

なんとかロケットの研究データは盗み出せたものの

パスコードが消されていて、治療をすることができません。

                   (あらすじ  とりあえずここまで)

 

 

私はすでに

マーベル映画はついていけな過ぎて、降参状態なんですが、

唯一、何とかなりそうなこのシリーズ。

アベンジャーズのメンバーが出てきたら面倒だな~と思っていたら

それは大丈夫でした。(これってネタバレ?)

 

ただ、「インフィニティウォー」や「エンドゲーム」にはガーディアンズも出てたから

「ガモーラが死んだと思ってた」というのだけはこことリンクしていますが、

あとはほぼ、6年前の前作、「GotGリミックス」の続きと考えてよさそうです。

 

今回の主役はこの人↓

ロケット・ラクーンです

 

この凶暴で生意気なアライグマキャラは、第一作から突出していましたが、

彼には暗く悲しい過去があった・・・・ってこと。

 

過去シーンはもっと頻繁に挿入されますが、

ここではけっこうまとめて書いちゃっています。

後半もその回想シーンからです。(ネタバレ

 

ロケットは、

研究が次のステージに移り、自分たちは用済みになったことを知り

処分される前に仲間たちとともに逃げることを考えていました。

檻のカードキーをつくり、ライラを外に出してあげるも

ハイエボリューショナリーに見つかってライラは射殺。

フロアとティーフィスを助けることもできず、

ひとりで宇宙船を操縦して、逃亡します。

 

ピーター・グルート・ネビュラ・ガモーラ・ドラックス・マンティスは

瀕死のロケットをつれて、地球によく似た「カウンター・アース」へ。

そこでハイエボリューショナリーたちは、動物を人間に似せて進化させ

地球と同じような生活をしていたのでした。

 

ハイエボリューショナリーは、記憶力や演算の速さとかではない

ロケットだけが持つ勘の鋭さのようなものに注目して

なんとかしてロケットの脳を手に入れたいと思っていたので

全力で戦いを挑んできますが、ピーターたちも応戦。

側近の頭部に埋め込まれいたパスコードも奪い取ります。

 

ロケットはいったんは心停止になるも、

三途の川?で出会ったライラに押し戻され息を吹き返します。

 

自分たちだけ逃げるのならたやすいことでしたが、

檻に閉じ込められていた幼い子どもたちや実験用動物たち

それに母を失ったアダムまで助け出し、

クラグリンが操縦してきたノーウェアの船に乗り込みます。

 

ピーターは2度ほど宇宙船から落下するのですが、

それを助けたのは、最初は落下傘に変化したグルート、

そして2度目は、なんと、アダムでした。

 

ピーターはガーディアンズのリーダーをロケットにまかせ、

地球へ向かいました。     (あらすじ ここまで)

 

 

今回の悪役、ハイエボリューショナリーは、お面みたいなのをかぶっていますが、

これはロケットが逃げ出すときに顔面を裂いたからなんですね。

それにしても、改造手術の腕はすごいのに

自分の顔の手術のクオリティが一番低いの笑える・・・・・(笑)

 

こんなどーでもいいことを書いていると長くなるので

ここからは、観た人にはきっとわかっていただける

「1行感想」を!

 

① ネビュラのツンデレ感が前作よりマシマシで、キュンとしました。

 

② クールなガモーラが生きててよかったけど、団体行動できないクズキャラに。

 

③ 金ぴかアダム(ウィル・ポールター)の最後のぎこちないハグに涙・・・

 

④ 小動物の瞳に弱い人は、きっとキュン死します。

 

⑤ SFなのに、そこはかと漂うレトロ感(音楽以外にも)。

 

⑥ ダメな子(クラグリン)が大事なところでがんばりますよ!

 

 

⑦書くの忘れたけど、CCCP(ソ連)の宇宙犬コスモ、大好き!

 

 

⑧ 会話のテンポが最高!さすが、林完治さんの字幕です。

 

どれか一つを選べ、といわれたら、

最後の字幕のすごさを推しちゃいます。

 

アクションを堪能したくて吹き替えをチョイスする人も多いでしょうが、

このシリーズは、CGよりもエモい会話のほうが魅力です(個人的感想)

 

もちろんそれは吹き替えでもいいわけですが、

(もしもの仮定の話ですが)

この会話の流れをぶち壊すような、下手くそな吹き替え声優がいたとしたら、

ほんとに許さないからね!