「PERFECT DAYS」は、ドイツの名匠ヴィム・ヴェンダース監督作品ですが

日本を舞台にした、日本人キャストによる、日本語作品です。

 

役所広司演じる平山が住んでいるのが墨田区だとは

全く知らずに見たので、驚きました。

いい映画だったんですけど、見終わって無性に隅田川が見たくなり、直行!

映画の感想の前にそのことを書いてしまおうかと思って・・・・

 

私が押上に住んでいたのは小学校4年生までなので

今のこの地域には全く詳しくないんですが、

故郷に戻ったような懐かしさでいっぱいになりました。

 

今は常にこのエリアは「スカイツリーのお膝元」の一択

全然聞いたこともない新しい施設やグルメの話題ばかりで

正直、うんざりしていたんですよね。

 

この映画のなかでは

ランドマークとしての東京スカイツリーの姿は度々登場しますが、

周辺情報は皆無です。

ヴェンダース監督には魅力的には映らなかったんでしょうね(笑)

 

 

 

これが平山が寝起きしている

アパートの六畳間

(→七畳半でした)

 

となりの三畳?(四畳半)の窓からは

苗木越しにスカイツリーが見えます。

 

押上かな?向島かな?京島かな?

と思いながら見ていたんですが、

「電気湯」の登場で京島確定になりました。

 

平山は仕事の時は車を使いますが

休みの日は、自転車に乗ってあちこち近所へでかけます。

馴染みの飲み屋へは隅田川を越えて浅草方面へ。

 

 

これが昨日の浅草(吾妻橋)

外国人観光客であふれていました。

 

1か所くらい、ロケ地に行ってみようと思い、

平山が毎晩チューハイを飲んでいる、浅草駅地下の「福ちゃん」へ。

 

 

このすぐ左手が銀座線の改札で、シャッターが下りているのが

「浅草やきそば 福ちゃん」。

残念ながら開店前でしたが、

まわりには「昼飲み」をやっているお店もありました。

 

地下鉄の地下街は、三原橋地下街(銀座)も須田町ストア(神田)も

既に閉鎖されてしまったので、ここももうないだろうと思っていたら

まだ残っていたのに感動!

「昭和レトロ」とよくいうけれど、

ここは昭和のおわりには、すでにレトロでしたよ。

 

上の看板には「観音様・仲見世 近道」と書いてありますが、

ホントに近道! 要するに一等地です。

 

6番出口の階段下

 

あちこち水漏れしてたりしてますが、それは見ないことにして・・・

いやあ、ここをロケ地にしたのって、お目が高いな~と思いました。

 

 

ここが6番出口。

もう新仲見世商店街の中です。

(平山はここじゃなくて、松屋側から入っていましたけど)

 

 

 

 

 

せっかくなので、橋を渡って墨田区側に行こうとしたんですが、

徒歩で渡るのって、何十年かぶりです。

 

私が子どものころは、隅田川は汚くて臭くて、

都電の窓を閉め切ってたのにね。

 

桜橋まではちょっと遠いので、言問橋を渡ろうとしたら、

その前の隅田川橋梁(東武伊勢崎線)の脇に人道橋ができていて

たくさんの人が渡っていました。

(上の図では点線の部分)

 

 

人が映りこんでしまうので、これはネットの写真ですが

「すみだリバーウォーク」と書いてありました。

 

以前、「ソラマチ」に対して「ミズマチ」という

北十間川のウォーターフロントに商業施設をつくるという話を聞いたときに

「リバーウォーク」という言葉は聞いていました。

 

 

右手に流れるこの川は北十間川で、これが「ミズマチ」。

「おしゃれな商業施設」とか全く興味ないし、

この川沿いの道が「リバーウォーク」だと思い込んでいました。

まさか、隅田川を渡る人道橋だったとは!

 

 

 

つまり、こういうことだったんですね。

*「東京ミズマチ」の「ミズ」は北十間川

*「すみだリバーウォーク」の「リバー」は隅田川

 

 

たしかに浅草とスカイツリーの最短ルートですが

東武線にひと駅のってスカイツリー駅(業平橋駅)で降りたほうが

時間的には早いけどね。

でも、晴れた日の隅田川は気持ちが良いです。

 

これが東武伊勢崎線(スカイツリー線になったんでしたっけ?)の橋梁。

 

言問橋

 

吾妻橋

 

浅草に行くとき、この橋を平山は通ったかもしれないけど

一番多く登場したのは桜橋。

(ニコと自転車で渡ったのも、三浦友和と影踏みしたのも桜橋のたもとでした)

ここに行かなくちゃ「聖地巡礼」じゃないんですが、

今日のところはお許しください。

 

「電気湯」の画像もネットから。

 

下は新宿街歩きのときに思わず写真をとった四谷の「蓬莱湯」

こういう震災復興の宮造り建築だったらがんばっていくんですけどね~

 

 

「電気湯」は創業101年というから、関東大震災の前からあったんでしょうか?

「創業時に電気で湯を沸かしていた」と書いてありましたが、

「電気ブラン」とか「電気館」のように

大正時代の「電気」は「最新鋭でイケてる」意味だったから

こっちのような気もするけど・・・

 

そういういうわけで、非常に中途半端な「聖地巡礼」となりましたが、

隅田川を渡るのがこんなに気持ち良いとは思いませんでした。

 

ベストショットの取れそうな場所には外国人観光客がたくさんいて

いい写真もとれませんでしたけど

多分私なんかよりも彼らの方が「見どころ」を熟知しているのかもね。

 

「PERFECT  DAYS」の感想はこのあと書きます。