先日、NHKが海外向けに行っているラジオ放送で中国人が英語で尖閣諸島を「中国の領土」と発言した問題。

 

自民党の調査によると「慰安婦を忘れるな」「南京大虐殺を忘れるな」を趣旨とする発言もしていたみたいです。

 

これって、かなりの大きな問題だと思います。

 

まず、この放送に関しては、国民の視聴料で放送している訳ではありません。

 

日本国からの要請により、税金で放送している番組。

 

2023年度予算では、ラジオ国際放送の交付金は9.6億円、テレビ国際放送の交付金は26.3億円で、合計35.9億円を交付予定との事。

 

NHK全体の予算から見れば多額という訳ではありませんが、「時事問題や国の重要な政策、国際問題に関する政府の見解、日本の文化などについて正しく外国に伝えることや、海外に住む日本人や日本人旅行者に大規模な事件・事故・災害に関して迅速に伝える役割があり、これらは国益にもなる。」とホームページ上で国際放送の意義をNHKは説明しています。

 

しかし、今回の国際放送では、日本語原稿を作成した後に外部委託者へ原稿を渡し中国語への翻訳と中国語でのナレーションを読み上げを行っていました。

 

この日も、原稿の事前チェックまでは問題が無かったのですが、原稿に書かれていない事を読み、問題へとなりました。

 

この外部委託者がどのような意図で今回の事案を行ったかは不明であり、NHKは該当者との契約を打ち切り、刑事訴訟も検討しているとの事。

 

また再発防止策としては生放送で原稿を読むのではなく、予め収録している音声を流したり、AIによる原稿読み上げも行うとの事です。

 

中国人の中には、長年日本にいたとしても中国政府との繋がりがあったり、もしくは中国国内にいる親族に対しての脅迫行為を行うなどでスパイとなる可能性もあります。

 

生放送のニュース原稿読み上げなどは、リスクを考え、中国籍の人ではなく日本人が行うべきだったでしょう。

 

中国経済は既に混迷しており、今後も何があるか分かりません。

 

隣国ですが、チャイナリスクは常に考える必要があると思います。